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どうして

人間という生き物は
この上なく素晴らしい音楽や絵画、文学、ありとあらゆる芸術を生み出せるのに
どうして、それと同時に
あまりにも残酷で理不尽で凄惨なことを平気で出来る一面を持っているのだろう。

人間という生き物は
友人との別れに涙したり、あるいはその幸せを祝福したりできる心を持つのに
どうして、それと同時に
身近な人を罵ったり、いじめたり、容赦ない仕打ちをしたりできるのだろう。

信じなければ、その相手を傷つけてしまう。
信じれば、自分が傷ついてしまう。
どうしていつもその狭間で彷徨ってしまうのだろう。

人間の心の奥深さは、恐ろしい。
簡単なようで、どこまでも広がる闇のよう。
心の中にいくつもの本当の気持ちを持っていて、それ同士が矛盾することも少なくない。
それで葛藤したりもする。
時々、自分自身の闇に飲まれそうになる。

単純明快な心で生きたいけれど、
葛藤、苦悩の末に味わえた喜びを捨てたくはない。
正解なんてないけれど、
何の答えもないのもまた不安になってしまう。

どこまでもわがままで、そのくせ正しさだけは知りたがる。
おかしいとわかっていても、やめられない。
自分の中の不満や不安で誰かに八つ当たりしたりして、そんな自分に嫌気がさして泣いたりする。
どうして、こんなに矛盾だらけなのだろう。

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