世界は脱炭素に向かってなどいない【気になった記事のメモ】(35)

※5/22(水)17.02配信JBpress

○脱炭素に熱心なのは日本と欧州のごく一部くらい
 米国はバイデン政権の下で、世界一の石油・ガス生産量をさらに増加させてきた。
 グローバルサウスのCO2は増え続けている。
 中国は、石炭火力発電に莫大な投資をしている。
 安価な化石燃料は、経済活動の基盤だ

○「戦争の枢軸」との冷戦が始まった
 ロシアは中国との間では
を輸出して戦費を調達
 自国経済の身銭を切って、高くつく脱炭素のために国際協力することなど、ありえない。
 戦費の必要なロシアや、テロを支援するイラン、米国に対抗して軍事力を増強する中国が、敵が支配している世界全体の幸福のためとして、自ら豊富に有する石炭、石油、ガスの使用を止めるなど、ありえない。
 ごく近い将来、気候変動などもはや国際的な「問題」ですらなくなるだろう。

○日本の製造業を崩壊させたいのか
 そもそも2050年CO2ゼロなど技術的にほぼ不可能であるし、それを目指すだけで莫大な経済的
負担が発生する。
 「グリーン経済成長」ありそうにない。
 グリーン投資なるものの対象は再エネの拡大や、そのための送電線やバッテリーへの投資など、どれもこれも、コストのかかるものばかりだ。
 太陽光発電は年間の稼働率が17%しかないので、残り83%は火力発電などに頼らねばならない。
 太陽光発電は既に導入しすぎで、電力が余ったときには捨てている
 CO2回収貯留(CCS)やアンモニア発電、水素利用、こんな高価な技術は世界中のどこにも売れない。
 グリーン成長などありえない。

○製造業の投資が進むのは、安価な化石燃料を使う米中
 中国と米国は、どちらも化石燃料を大量に利用して、安い光熱費を享受している。
 日本以上に脱炭素に邁進している欧州は極めて光熱費が高くなった。

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