鉄道は、すべての人のもの【気になった記事のメモ】(4)

*2024/4/14読売新聞朝刊12版13面文化 書評

□「夜行列車盛衰史」松本典久

□夜行列車の衰退と入れ替わりに、ここ十年程、JR各社が注力したクルーズトレインにふれている。
豪華な客室を用意して高額ツアーを組み、限られた客層に贅沢(ぜいたく)を売る発想である。
著者はそれを、「別物だ」と断じる。同感だ。

夜行列車はそして鉄道は、すべての人のものである。

その本質を無視した企画は、一過性の収益モデルではあり得ても、そこに人々と夜行列車の新たな時代を築く力など無い

□かつての日本社会は、所持金が乏しい人でも望む移動ができるように夜行列車を用意した。
それによって何かを学び経験した若者が、次の日本を支えた。
きっと、なけなしの小遣いで日本中を旅できたことに感謝しながら

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