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ときどき日記(87)狙った業者に落札させるのは簡単だ

某事業の競争入札に応札したのが1社で、結局、その業者が落札したらしい。
これは容易く仕組める技だ。
入札に当たっては、どのようなことをやってもらいたいか仕様書にまとめ、業者はそれを見て積算して入札に臨む。
もし、役所側がこの業者に是非やってもらいたいと意図するのであれば、仕様書を複雑化して、その業者にしかできないようなことを盛り込んだり、国策の場合はどうかわからないが、都道府県内や市町村内に所在地を限定することもできる場合がある。
また、役所側も概算額を出すに当たり積算しなければならないが、建設の場合は俗に「建設物価本」と呼んでいる本を参考に積算できるが、建設でもなければ、役人は積算もできない場合がある。こうなってしまうと、勉強と称し、業者を呼んで仕様書を組み立てさせ、積算させてみなければならなくなる。当然、この業者が有利になる。
聞いた話だが、役所の見えないところで、今度はあんたのところ、次回は俺のところみたいにやっていかないと、共倒れにもなりかねないので順繰りにしているというのも聞いたことがある。
競争入札なのに単独随意契約みたいになってしまったのは、具体的に業者が予め決められていたか、役所側で積算に能力が無かったか、仕様書に1社しかできないようなことを盛り込んだか。
どれかだな。

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