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阪神・淡路大震災の避難所(9)政令指定都市なのに赤字再建団体に転落のおそれ

キーワード「マイナス勧告」
 
財政が逼迫したことにより、賃金カットもあり得るという。
 
キーワード「赤字再建団体」
 
政令指定都市でありながら、赤字再建団体への転落は必至とのこと。自分たちの考える施策はできなくなるし、国のなすがままにリストラを受けざるを得なくなり、区役所の解体もあるかもしれないらしい。
 
キーワード「ここの人達は」
 
ひとつでも品物が足りなかったり、待たされたりすればすぐに大騒ぎするらしい。そんなことの繰り返しで、彼らは被災者に対して腫れ物に触るような接し方しかできないようになっており、お互いに不信感を形成している。
 
キーワード「オール・オア・ナッシング」
 
完全平等主義で避難所を運営しているので、人数分そろわない限り、支援の申し出があったとしてもすべて断っているのが現状で、また、人数分そろって支援を受け入れたとしても人数分で割って余った分はすべて倉庫行き。倉庫には「半端な」物資が氾濫。
 
(ここから原稿が一部脱落している。当時はまだパソコンはなく、ワープロで打ち出したものを切り貼りして編集していた。編綴の段階で総会議案書を作成した者が脱落させてしまったのだと思う。以下は提案から始まる)
 
6 出発前に帰ってきた人から事前にレクチャーを受けることができれば、より一層の効果が期待できる。
 
7 また、我々の介入の仕方が神戸市職員の穴埋めになっておらず、避難所運営の一部を奪うぐらいの努力が必要と考える。そうでないと、いろいろアイデアがあったとしてもなかなか進言しづらい。
⇒例えば、物資の管理を一手に引き受けるなど
 
8 商才が必要
⇒物資は商品ではないが、避難民に気持ちよく受け取っていただくためには、ある程度のマーケティングの理論が必要(思わず受け取りたくなるような配慮)
 
9 避難所の解散は全くメドが立たないので、長期的な支援を覚悟する。
⇒支援が期限切れのものであるならばいつまでたっても重要な仕事は任されず、人足程度の仕事しか与えられない。
 
10 派遣のワンサイクルをもう少し長期にする。
⇒仕事を覚えかけたときに帰ることになってしまう。
 
(つづく)

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