6章　固定資産に関連した取引

第一節固定資産の賃貸借

1⃣家賃や地代の支払い

仕分け例6-1
家賃100払い、地代200を現金で支払った
支払家賃（費用+）100　　現金（資産-）300
支払地代（費用+）200

仕分け例6-2
家賃100、地代200を現金で受け取った
現金（資産+）300　　受取家賃（収益+）100
　　　　　　　　　　受取地代（収益+）200

例題6-1
A、Bの仕分けを行え
AはBに対して家賃6400，地代4900の合計11300を小切手で支払った。
A　支払家賃6400　　　　当座預金　11300
　　支払地代4900

B　現金11300　　受取家賃　6400　
　　　　　　　　受取地代4900

2⃣敷金や仲介手数料の支払い

仲介手数料は「支払手数料」（費用）の増加
敷金は返金を受ける権利として「差し入れ保証金」（資産）の増加

仕分け例6-3
敷金600、不動産会社への手数料200、家賃100を現金で支払たった
差し入れ保証金（資産+）　600　　　現金（資産-）　900
支払手数料（費用+）　200
支払家賃（費用+）　100

例題6-2
家賃20万の物件契約。敷金家賃の6か月分、仲介手数料家賃の3か月分及び、当月の家賃の合計額を普通預金口座から支払った

差入れ保証金　120万　　　普通預金口座　200万
支払手数料　　60万
支払家賃　　　20万

第2節　固定資産の取得と売却

取得原価＝購入代価＋付随費用
仕入諸掛と同様に考える。
また、固定資産を取得した際の不随費用は費用ではなく、資産

仕分け例6-4
備品1000購入、運送費100を合わせた代金につき、小切手を振り出して支払った。
備品（資産+）　1100　　当座預金（資産-）　1100

例題6-3
建物500万を購入し、代金は小切手を振り出した。登記料は2万円現金で払った
建物　502万　　当座預金　500万
　　　　　　　　　現金　　2万

2⃣固定資産の売却

土地の減少と資産の増加2パターンある

例題6-4
1.土地（取得原価30万）を売却、代金41万を小切手で受け取った
現金　41万　　土地　30万
　　　　　　　固定資産売却益　11万

2.土地（購入代価11万、付随費用1万）を売却し、代金99000を小切手で受け取った
現金　99000　　　　　　　　土地12万
固定資産売却損2万1000

3⃣固定資産を後払いで売買した場合

未収入金・未払い金

仕分け例6-7
土地（取得原価1000）を1300で売却し代金は後払い
未収入金　1300　　土地　1300

仕分け例6-8
上記を後で現金回収
現金　1300　　　未収入金1300

逆もしかり

例題6-5
1.土地（取得原価85万）を90万で売却し代金は月末に受け取ることにした
未収入金　90万　　土地　85万
　　　　　　　　　固定資産売却益　5万

逆
土地　90万　　未払い金　90万

2.90万を現金で支払った
未払い金　90万　　現金　90万

逆
現金　90万　　　未収入金90万

第3節固定資産の修理

修繕（収益的支出）＝費用の発生「修繕費」計上　例）原状復帰・回復等
改良（資本的支出）＝資産の増加「建物」計上　例）

仕分け例6-11
建物を修繕、代金1000を現金で支払い、この中700円は資本的支出に該当すると判断
修繕費（費用+）　300　　　　　　　現金　1000
建物（資産+）　　700

例題6-6
1.ペンキがはがれた修繕を行い、現金10万を払った
修繕費　10万　　現金　１０万

2.建物内装のリノベーションで現金５０万払った。建物の価値増加である
建物　５０万　現金　５０万