11章 決算 最重要論点~14章まで

第一節 決算の概要

期末日(決算日)に決算等手続きを行う。=財務諸表の作成
1.決算整理前残高試算表

ステップ1 前T/B作成

2.決算整理

3.決算整理後残高試算表の作成(後T/B作成)

4.帳簿の締め切り

5.財務諸表の作成


第2節 帳簿の締め切り

  現金
200   100                  


300  残400    当期              

500   500
------------------  翌期↓ 
-----------------                

1年間の最後の数字を繰り越す(資産・資本・負債のみ繰り越す)(B/S)
(P/L)収益・費用は繰り越さない(翌期は0からスタート)

2⃣収益・費用の勘定の具体的な締め切り方
⑴収益・費用の締め切り

損益勘定に集めて、残高=利益となる

例 ※いろんな仕分けあり
    費用        収益
1500                  1700

1.ばらばらにあるとわかりづらいため、一つにまとめる=損益勘定
2.損益勘定に振り替えるときは、収益・費用は翌期0になるため、
逆の仕分けにして損益にする。

⑴収益の決算振替仕分け  収益1700  損益1700
⑵費用の決算振替仕分け 損益 1500 費用1500

⑶当期純利益の決算振替仕分け
繰利(資産)  - +
損益200  繰利200

損益200を追加し、儲かった分だけ繰利に移動
損益計算書と貸借対照表のつながり

例題11-1 決算振替仕分けができるか
1.決算振替仕分け(①収益の振り替え②費用の振り替え③当期純利益の振り替え)を示しなさい。

  仕入れ      売上             給料
500        200    900        400
600             1000

①収益の振り替え
損益 1700   売上 1700
→翌期に繰り越さない逆仕分けのため、 売り上げ1700  損益 1700


②費用の振り分け
費用 1500  損益 1500
→→翌期に繰り越さない逆仕分けのため、 損益1500  仕入 1100
                          給料 400

③当期純利益の振り替え
当期純利益 200  繰利 200

(損益1500) (損益1700)
(損益200)=(当期純利益)
→損益 200 繰越利益剰余金 200

損益勘定の作成など頻出





3⃣資産・負債・資本勘定の具体的な締め切り方(B/S)

次期繰越は前期繰越で振替


全く数字が動かない場合

例題11-2 勘定の締め切りを行いなさい   
※便宜上整理後の金額を載せている
    現金    買掛金        資本金         
1300           300           300

   繰利       売上        仕入れ   給料
       500      1700   1100     400

決算振替仕分け
①収益の振り替え      ②費用の振り替え
売上1700  損益1700    損益1500    仕入1100
                      給料 400   
③当期純利益の振り替え
損益200    200繰利

現金             他も同様に
1300  次期繰越1300
前期繰越1300

→繰越利益剰余金
次期繰越700      500
          損益200
          前期繰越700



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