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オフグリッドのタイニーハウスで暮らしたい

贅沢な古民家に巡り合う

ミニマリストの私が手に余るほどの広さの古民家で暮らし始めたのは2016年からでした。

築130年の古民家は10畳の玄関に、掘り炬燵のある10畳の部屋、8畳が3部屋に、
6畳以下が4部屋。そして6畳のIHキッチン。
しかもその面積がまるまる2階にもある総二階建て!
「広すぎでしょ」と思ったけれども、必要な部屋だけ使用したらいいわけだし、
南側の縁側は畳敷きで、しかもアルミサッシの二重窓に雨戸付き、
トイレはウォシュレットで、お風呂はスイッチひとつでポンと沸く。
敷地内に6畳二間の離れがあり、農機具を保管できる納屋もあり、
田んぼ3枚に、畑5段があり、近くに水路が流れていて、
家賃は東京の駐車場代よりも安いお値段。
こんな好物件をお断りする理由はなく、ありがたくお借りすることにしました。

大きな家はバスタブに似ている

大きなお風呂に入ると気持ちが良いですよね。
でも、そのお風呂を毎日自分で管理するとしたら、
お風呂のお湯を抜いて、洗って、お湯張ってという作業の繰り返し。
大きいお風呂の方が入る分には気持ちが良いけど、
大きすぎると掃除が大変だし、お湯がもったいない。
でもお湯を何日も替えないと、ちょっと気持ちが悪い。
古いお湯って垢だけじゃなく、いろんな悪いものも溜まっている気がして。
できれば毎日、新しいお湯で沸かしたてで入るお風呂が気持ちいい♪
お家もそれと似ているような気がします。
毎日換気して、掃除して、磨いて、それで初めて気持ちよく暮らせる。

一人や、二人なら、もっとコンパクトに住めます。
その方が消費するエネルギーも、家事にかける労力も少なく済むことでしょう。

こんな大きい家が合っているのは大家族でしょうね。
子だくさん家族とか、2世帯、3世帯とか。
ここに夫婦ふたり暮らしは・・・

6度目の夏を過ぎた頃、
いろんな意味で「もったいない」と思うようになりました。

人と家のとエネルギー交換

「人が住まなくなった家は荒れる」と聞いたことがあります。
それは風通しが悪くなって湿気が溜まるとか、雨漏りに気付くのが遅くなるとか、そういう意味もあるけれど、それだけじゃなくて、
「家は住む人のエネルギーを吸収しているから」のような気がします。

家はそこに住む人のエネルギーを吸収し、
住む人も家からエネルギーを受け取る。
だから人が住んでいる家は荒れないけれど、
人が居なくなると荒れて(枯れて)しまう。

例えば家にいても疲れが取れないのは、
家に対して住人がエネルギーを与えていない(=手を掛けていない)から。
だから人はたくさんの人が働く大きなホテルや、
手入れの行き届いたカフェなどに行くと
元気になれるのかもしれない、と思うのです。

「この古民家に来ると落ち着く。」「元気になれる。」
都会からの友人たちはとても喜んでくれます。
でもその分、来客がある前にしっかり掃除やしつらえを整えておかないと、
なんと言うか「家が拗ねる」んです(笑)

人と家とのエネルギー交換、片一方が大きすぎるとバランスが崩れてしまいます。
昔なら家にお婆さん、お母さん、お嫁さんがいました。
家事に携わる大人が2、3人いて、ようやくバランスが取れる感じです。
私ひとりでは(家事だけで)あっという間に半日経ってしまいます。

ミニマリスト垂涎の家

初めてタイニーハウスの写真集を見た時の感動は忘れられません。
小さいが故に随所に工夫が凝らされ、愛情が込められた家。
その一つ一つを見るたびに、なんとも言えない高揚感で胸が高まりました。
「ああ、私はここに住みたい!」と。

風の時代の住まい方

「風の時代は所有から共有へ、着替えるように住まいを変える。」
なんて素敵すぎる!
未来に希望が持てる言葉です。

そんな折、タイニーハウスビレッジや、シラハマ校舎を知りました。
大きな母家を共有しながら、それぞれは子屋(小屋)で生活する。

これからはコミュニティーの時代だと言われても、
今更、共同生活は窮屈で無理なんじゃないかって身勝手な夫婦は思うのです。
かといって今のようにそれぞれの家庭で、それぞれのエネルギー消費をするのもロスが大きいかと。
ならば共有できるものはシェアして、大切なものは個別で、という仕組みが一番無理がない。
「これだ!」と思いました。

今の大きな家を母家として、その周りにオフグリッドのタイニーハウスを建てていく。
母家はみんなで活用し、農作業も収穫物もみんなで分かち合う。
でも自分のスペースと時間は大切にできる。
なんて素敵すぎる✨

調べてみるとその魁の方々がたくさんいらっしゃる。
それを一つ一つ調べていくうちに、この土地でもそれができるかもという現実味が増してきました。
この土地の風土、ここの人々の気質にあったコミュニティのカタチ。

建てる小屋は、最初のうちは自分達のカフェスペースや、
友人たちのゲストハウスとして活用するくらいで、
どんどん整っていったら人が住めるくらいになって、
そんな小屋がたくさん増えていって、
そしたら関係人口も増えて、しかもいざという時の避難場所にもできて・・・
と妄想はどんどん膨らんでいきます。
そんなこれからの時代の雛形をこの土地でも創っていけたら・・・

それには自ら発信して、情報を求めて、実験して、失敗して、
情報や経験を共有していくこと・・・
そんな想いからnoteを綴っていくことにしました。

2024年の秋までにタイニーハウスを建てたいと思っています。

どう建てるか(買うか、DIYか)、どこに建てるのか、夫婦で暮らすのか、
この古民家はどうするのか、資金はどうするのか等々、
考えることはたくさんありますが、
これを読んで「私も〜!」という方々と、つながっていけたら嬉しいです♪

獅子座新月の夜に
こはる 拝


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