リリィ・シュシュのすべて

(ネタバレおそらくします)


観ました。
映画の内容は事前になんとなく知っていて、どこかのレビューで胸糞と書かれていたため、そういう映画だと思って観ることができた。知らなかったら今もずっとモヤモヤしていたかもしれない。

結末がどうなったのか、登場人物の細かい心情を視聴者に全て委ねる系の映画は頭を使ってしまう上に終わった後も考えさせられるので、私はずっと今も考えています。所々映像がビデオカメラで撮ってるようなブレブレになったりするのもこれから起こる不穏を予知しているみたいでハラハラせずにはいられない。忘れられない映画になっちゃった。

中学時代の陰湿ないじめだったり援助交際だったり中学生とて許されんだろっていうぐらいの犯罪行為のシーンがこの映画の半分を締めます。トラウマ抱えている方は辛いかもしれません。
私は今不安障害を抱えていて中学時代もここまでではないけど地味ーに陰湿ないじめにあってトラウマになっていますので、もっと元気な時に観るべきだったなとそこはちょっと後悔しています。

今では考えられないけど弱弱しさがある少年時代の市原隼人と悪役が良く似合うでお馴染み忍成修吾だったり後の山ちゃんの妻になる蒼井優だったり、今でも活躍されている俳優さん達が中学生を演じていて驚いたりもしましたね。

あとやっぱり音楽がいいです。Salyuの歌はリリィシュシュにぴったりハマる。作中でファンに神格化されるのも頷ける。この映画キャストがバッチリなんだわ。所々で流れるクラシックもこの映画の空気を決めている。

中学時代ってお金も無いし交流できる人も限りあるしで制限かけられてて、その中で生きていかなきゃいけない特有の息苦しさがあるんですよね
ー(個人差多分ある)
だからと言って人を傷つけたり、犯罪行為をしてはいけないんですけどねー
人ってなかなか変わらない。いい意味でも悪い意味でも。
登場人物の日常も、リリィシュシュの音楽も、田園の風景も、これからも変わらない日常が続いていく。その中で変わっていく何かを見逃さないように飛び込んで、大事にするか放棄するか選択して人生が変わっていくのかなあ

何言ってるか自分でも分からなくなっちゃった。
終わり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?