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”The Son 息子”を観て

“Pain”

これが、この映画の掲げる主題の一つだ。

人生にリセットはきかなく、ゆりかごから墓場まで止まることはない。

ピーターは、再婚し、妻ベスと赤子と充実した日々を生きていたが、前妻ケイトから17歳の息子ニコラスの様子がおかしいことを告げられる。

やがて、ニコラスを引き取り新しい生活が始めるが、ニコラスが不登校で嘘をついていたことがわかり、激しく問い詰める。

“成績が取れなければ、進学できなくなるぞ”

ピーターの問いかけに誤りはないが、ニコラスの心の闇を覗き込むことはない。

ニコラスは応える“あなたは捨てていったんだよ。ママはずっと苦しんできたんだ。”

ニコラスの癒やされることのない心の傷

ピーターは返す“パパにも人生がある。何が悪い。”

ピーターは自身の父親アンソニーに尋ねる。

“議員から選挙活動への誘いの話があるが、ニコラスと残るか悩んでいる”

アンソニーの応えは殺伐としていた

“何を言っているのだ。教えてやる。乗り越えろ。”

この受け継がれる血が繋がれる“Pain”なのか。

ピーターは幼い頃のニコラスを思い出し瞑想する。

それは己の“Pain”を浄化するためなのか。


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