見出し画像

大学生活 備忘録

 最後に、今までトピックとして特に取り上げなかったけれど、ちょっと覚えておきたいあれこれを記しておこうと思う。


まずは、時系列まとめ

2019年8月 大学要項を取り寄せる。
   9月 出願書類の作成、各種手続き等、急ピッチで。
   10月 入学。履修登録他、各種手続き、これも急ピッチで。
   11月 テキストなどが届き、学習スタート
2019年度 修得   2科目(テキスト科目 2)
2020年度 修得 15科目(テキスト科目 11  スク―リング科目 4)
2021年度 修得 13科目(テキスト科目 8  スクーリング科目 5)
2022年度 修得   4科目(テキスト科目 4)
2023年3月 卒業
      全修得科目数 34科目
      全修得単位数 66単位
自分の卒業必要単位数は52単位(うちスクーリング15単位)だったが、資格試験受験のための必要単位数を自分の目標としたので66単位修得となった。

 入学後は、初めての事が続き、履修登録に至るまで、結構な時間と、労力が必要だった。その後、テキストが届くまでの時間と、リポートの締め切り日と期末修了試験の日程上、この年度は最高でも4科目しか修得できないことがわかった。実際は何もかも初めてなので、パワー全開でも2科目修得で精いっぱいだった。

次に成績まとめ

GPAは 1.7くらい!
 
 毎年度、最大限まで履修登録をしておいて、できるところまでやろう、と考えていた。何があるかわからない、いつ、できない状況になるかわからない。そんなスタンスが学業に専念できる学生とは違うところだと思う。
 だから、自ずと未履修で単位を落とし、翌年再履修ということが生じる。結果的にGPAは低くなった。
 真面目にやるのだし、GPAは高得点をたたき出し、息子たちに自慢してやろうなどと思っていたのだが!悔しい!

そして費用まとめ

(端数切捨) 出願時納入金(入学金、授業料他) 126,000円
       以後三年間授業料(150,000円×3) 650,000円
       スクーリング履修料(9回)        90,000円
       テキスト代(自費購入した分)     10,000円
       雑費                                                          4,000円
                      合計680,000円

 履修のスケジュールと、費用、両面から考えて結果的に10月入学は効率的でなかったと思う。半年、ゆっくり準備して翌年4月入学から始めても、同じく2022年度で卒業できたかもしれない。
 でも、これは過ぎてから思うことで、やはり、あの時のあの気持ち、あの勢いは、きっと期間限定のものだっただろう。大切にして良かったと思う。

覚書1 学習の進め方

 人それぞれやり方はあると思うが、自分の場合、一教科ずつ進めていった。複数教科の並行も試みたがやりにくかった。
 新しい教科に入るとき、一冊のノートを用意する。まずテキストを読み、ノートに要点をまとめていく。疑問点や後から調べたい事なども書いておく。テキストを進めて雰囲気がわかってきたら、リポート課題を把握して、それを意識しながらテキストを最後まで進める。それからリポート課題に着手する、という流れだった。時間のかかるこの方法だが、ここでまとめたノートは、後の期末修了試験の時に大活躍することになった。

覚書2 リポート作成

 まずは、リポート課題をよく読み、何を求められているのかをしっかりと整理する。そして紹介されている参考文献を揃える。そのうちの何冊かは図書館で入手でき、それで充分だった。ネットではリポートの裏付けとなる正しい統計資料を探すことが多かった。それ以外の情報は信憑性が測れなかったり、情報が広がりすぎて、リポート作成の上では邪魔になる方が多かった。正規に出版されている書籍、学術書と呼ばれるものの力を知った。
 リポートは作成してから、その体裁を整えるまでも結構時間と手間がかかる。でも、これをしっかりやり終えると気持ちよい仕上がりになるので、わりと好きな作業だった。ここまで多大なエネルギーを使って提出したリポートが不合格で帰ってくると相当がっかりする。だが、再提出のために再び学んだことは、大きな力となり、結果的に最初の物よりずっとよいものになっていたと自負する。何より、一学生のリポートを再提出させてまでご指導してくださる大学の姿勢に感服し、この大学を選んでよかったといつも思っていた。

覚書3 期末修了試験対策

 zoom学生交流会で知ったのだが、試験対策として過去問の入手にこだわる人が多いようだ。学生間の交流が持てる環境にいる人は過去問を手に入れることができるようだが、私はそんな環境にいなかったので、初めのうちは、出たとこ勝負だった。でも、そもそもしっかりと学習しているので、そこそこの点数で合格してきた。期末修了試験を受けることで持ち帰った試験問題集がたまり、結果的に最後の方は過去問頼りに試験対策をするようになり、やっぱり効率的だとは思ったが、問題の傾向がつかめるというだけで、同じ問題ではないし、そこまで過去問にこだわらなくてもよい。誰からの情報も入らない環境にいたことが逆にありがたかったと思った。

覚書4 時代の変化を間近にみる

 入学したころは、驚くほどアナログなシステムだった。第4種郵便を利用した提出方法だったので、封筒の用意、切手を貼る、コピーをとるなどの物理的処理が多かったし、地方在住の自分は、郵便のやり取りに要する日数に焦ることもあった。速達で出すために時間外窓口のある大きな郵便局まで出かけなければならないこともあった。これが、パンデミックで一変した。この時の大学の対応の早さと、通信環境整備の早さは凄まじく、この大学の力を感じた。これ以降、各種手続きもリポート提出もネットでできるようになり、今までに必要だった時間も経費も、それに伴う心労も一気に削減された。地域間格差は、仕方のないこととして受け止めていたが、実はこんな簡単な一手で解消されるものだったのだと知った。
 とはいえ、リポートに関しては、以前のアナログのほうがずっと楽しかったのは事実だ。朱書きで添削してくださる先生、参考資料を添付してくださる先生など、これほど丁寧にリポートに対応してくださるのかと、常々感謝していた。返却されるリポートは評価に関わらず自分にとって有益なもので溢れていた。それがネットになってからは、評定の数値と、短文のコメントしか提示されなくなってしまった。初めからこのシステムだったなら、自分は果たして卒業まで頑張れただろうか。
 私の在籍していたころは、まだ、完全にネットのみではなく、全ての学習者への対応として、アナログ形式での提出でも可だったし、学生アンケートではアナログの継続を望む声もきかれていた。今はどうなっているのだろう。時代がすすむことは仕方ないけれど、それで失われることもあることは事実だ。

覚書5 覚えておきたい言葉たち

 学びを通して、たくさんの言葉に出会うことができた。心に響いた言葉は各教科のノートのどこかに書き散らかしてある。ウィリアムモリスの言葉、広岡浅子の言葉、その他いくつかの言葉は今も諳んじることができるが、他はたいてい忘れてしまっている。でも心が振れた感触は覚えている。
 何冊もたまったノート、汚い字のノート。いつか、たまに、見返してみようと思う。その時、自分は何を感じるのか。
 そんなことを考えると、いつまでも、未来は、楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?