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光のほうへ

先週、余裕もなく一言だけつぶやいた。「内々定」。ついに。泣いたり喚いたりしながら戦った公募戦線、ようやく終わりが見えてきた気がする。

早朝に新幹線に乗って首都圏へ行き、面接を受けて、そのまま新幹線に乗って帰宅。帰りの新幹線の中で電話をもらって、「採用の方向で人事を進めます」と告げられた。走る新幹線のデッキでの通話は不明瞭で、私は本当に今いい返事をもらっているんだよな? と自分に問いかけながら何度も感謝の言葉を口にした。

面接は、多分これまでにないほど上手くいった。ようやく模擬授業の正しい(という表現がいいのか分からないけど)やり方が分かって、先生方から好評を頂いた。自信を持って、アドリブも入れながら、時間調整をその場でできるほどに上手くできた。原稿に頼るんじゃなくて授業を身に沁み込ませてやれた。そういうことなんだ、とやりながら実感した。

正直、これはあまり言いたくないんだけど、コネが全くなかったと言うと嘘になる。というか、書類の送り先の先生(面接の進行役)は、かつて私が学会発表の際に司会をお願いしたことのある、完全に同分野の先生だった。言ってみれば、先生が研究できているんだから、ここの大学なら教育も研究もできるだろうと思ったくらいなので。そのコネが採用にどれだけ影響したかは分からない。別に恩師を通したとか、その先生に直接何か言われたとか、そういうわけではない。でも、お力添えはあったのだろうし、本当に感謝している。

まだまだ学内人事は続くらしい。先日は一つ目の教授会があって、先述の先生から色んな追加書類を要求された。あれもこれも私の履歴・業績のエビデンスであって、それを出さないとあちこち突っついてこられるらしい。私は文系だけど、大学が理系の大学なのでカルチャーが違うんですよねって先生は言っていた。ヒヤヒヤする事項がないではないけど、真摯に対応していくしかない。先生が本当に頑張ってくださっている。感謝。

実を言うと後期からの着任になる予定なので、学内人事が早く終わって内々定から内定にランクアップしてくれないと、待遇とかも分からなくて引っ越し作業ができない。そう、新幹線に数時間乗るほどの遠方で、パートナーと猫たちも連れて行かなければならないから、急げ~! という気持ちでいる。でも今は急げないから、手元でできる整理事などを進めていくしかない。今勤務している非常勤先にも早く話せるタイミングが来てほしい。それについても今はまだ指示を待つしかない。

人生が動き始めた。しっかりしがみついて、前を向いて生きていかねば。光のほうへ、私は歩んでいくぞ。

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