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【医師の品格】

交通事故における損害賠償請求で医療を争点とした場合に医学意見書を証拠として提出される場合がある。加害側の自動車任意保険会社である損害保険会社は医療担当者の日々の努力により日本全国各地に各診療科目毎に専門の相談医(顧問医)を開拓しネットワークを構築しています。
その一方で被害側は当然ですがそのようなものがないので、せめて出来るのは実際に治療を受けている主治医にどこまで協力が仰げるかという問題に直面します。
もちろん、医学意見書の作成には作成にあたり高額な費用がかかるわけですが、加害者は賠償保険における争訟費用で賄うことになりますが、被害側はすべて一旦立て替える必要があり、場合によってはプラスαして検査費用も発生することがあります。
また、被害側の代理人弁護士にて医学鑑定をやってくれる医師または法人を見つけ出し依頼することになりますが、これも後々実費精算を求められることになり、作成するか否かの判断も大変困難を極めます。

何故か?っと言えば、高額の医学意見書を出したからと言って、出した時点において確実に主張が通るとは限らないからです。

では、被害側はどうしたら良いのか…
それは、治療を受けている時点から細かい症状経過や必要な検査受診を行い、しっかりとした医療記録を残してもらう。
また、所見が乏しい症状の場合は主治医に相談の上で大学病院などでセカンドオピニオン的な受診をしておくことも必要なことかもしれません。

それでも、どうにもならない結論になるかもしれませんが裁判で係争することになった時点でどんな結論でも…と腹をくくるしかないのかもしれません。


実務を通して、各診療科目の医師や相談(顧問)医にお会いすることが多いですが、医師も様々で情熱的な方もいれば、権威ある方なのに先生という肩書にとらわれず品格のある言動をされる方もいます。
当然ですが、そのような医師は大変優れていらっしゃいますし、医学意見書の内容からも伝わります。
その一方で被害側が診療を受けている主治医については、結構態度も言動もいい加減と取られても仕方ない方もいます。
また、鑑定医なる医師の医学意見書もどこか必ず?って思える箇所が存在します。
基本的に医師は多忙ですので、医師という仕事に対して情熱を持っている、ないしは、驕ることなく品格を持っている方はやはり超一流と思えます。

なお、一般的に世間から一流であるはずということに齟齬はありませんが、更に人として、使命として対価以上に取組姿勢をお持ちの医師は「超一流」と言っても良いのではないかと思っています。
ここは考え方の違いもございますので、誤解ないようにしてください。

次回は、お題未定です。すみません…


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