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2023.3/20~24振り返り(3月FOMC・年内利下げ否定も金利先物は反応せず)

<出来事と反応>
(月)☆寄付前にUBSがクレディスイスを買収。AT1債の全損が話題。
  ☆日本銀行がFRB、ECB、英中銀、カナダ中銀、スイス中銀などの 
   中央銀行が協調して、ドルスワップ取り決めに基づく流動性供給を強
   化することを発表→リスクオンへ
(火)☆米政府が全米の預金保護を検討する旨の報道→流れ継続
(水)☆FOMC
・予想通り25bp利上げ
・声明から継続利上げの文言が削除
・会見では今年の利下げはないと明言
 ☆イエレン財務長官、すべての預金保護は検討に値しない発言→リスクオフ
 ☆英国CPI上振れ。10.4%→緩やかなポンド買い。

(木)☆MPCで予想通り25bp利上げ(7:2)。2Qにインフレが低下することを示唆、状況に応じて利上げを継続→ポンド買い続かず
☆イエレン財務長官、預金保護の拡大に前向き検討→反応薄
(金)☆ドイツ銀行の株価一時15%安→欧州株、EUR暴落
   ☆イエレン財務長官、24日に金融安定監視評議会緊急招集→リスクオンへ(単なる週末レパトリかも)

<金利・株価等>

週前半は当局による救済によりリスクオン。FOMCを機に流れがリスクオフに戻る。

<通貨インデックス>
・AUDやCAD→利上げの打ち止めが表明されており、リスクオンでも買いが続かない。
・JPY→安全資産のため振れ幅が大きい。
・GBP→意外と買われない。CPIの2桁はインパクトがあると思ったが景気懸念が足を引っ張っている?
・EUR→ECBがインフレを楽観する姿勢を示さないので強い。
・USD→金利低下の影響とインフレ再加速懸念がぶつかりレンジ。

<来週に向けて状況整理>

・fedwatchによると5月のFOMCは金利据え置き、6月以降利下げ転換が予想されており、パウエル発言を市場は信じていない。
・米経済指標はまちまちで判断しにくい。耐久消費財は下ブレ。PMIは上振れ。
・FRBのバランスシートが拡大しているためドル安の流れを想定。



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