夜のにおい

Cody・Leeの曲の歌詞に、「夜のにおいがした」というのがありました。考えてみると、僕は夜のにおいというのをあまり感じかとこがない気がします。
だけど、時間帯とか季節によって空気のにおいが変わるのはよくわかる。特に秋〜冬にかけての朝のにおいなんかはわかりやすいですね。
そう考えると、熱帯夜のにおいとかはわりにわかる気がします。今は寒くて思い出せないですけど。
自分で言うのも変ですが、僕は昔から鼻が利くタイプでした。香りで料理の隠し味を当てたり。だから、季節によって空気のにおいの変化も無意識に楽しんでいたんですね。煙草を吸うようになっても、そういう楽しみは変わりません。
ただ、コロナ禍でみんな外でもマスクしていた頃、あれはキツかった。マスクをしていると、マスクのにおいしかしなくて、とても外の空気のにおいなんてわかりません。あの2年か3年間は本当に空気のにおいがわからなくて、鼻が利かなくなるんじゃないかと本気で心配していました。

さっき冬の朝のにおいはわかると書いたけど、実家で暮らしていた時と今では感じるにおいが変わった気がします。感じ方の問題ではなく、物理的に、たぶん。
実家にいた頃は周りがみんな一軒家だったので、冬になると朝、灯油タンクに給油した後の灯油のにおいがしていました。それを感じて、あと冷えた空気を感じて、「あ、冬が来るな」なんて思ったものでした。

清少納言は枕草子で「春はあけぼの」と書いたけど、ええと、秋はなんだったっけ。
僕としては、冬こそあけぼのです。やはり冬の朝のにおいがいちばん好きなので。まあでも、朝起きるのが辛いのは嫌だけど。


今週の楽園:Cody・Leeは今まで「異星人と熱帯夜」と、「冷やしネギ蕎麦」しか聞いたことなかったんですが、今日からまともに聴いてみようかなあ

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