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うさぴょんの読書記録

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今までnoteに書いた読書感想文をまとめたものです。楽しんでもらえたら幸いです。
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記事一覧

読書感想文52 吉屋信子著「吉屋信子俳句集」

 少女小説の大家である吉屋信子は生前に高浜虚子、星野立子等に師事して俳句も作っていた。こ…

うさぴょん
2週間前
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読書感想文51 451℃ レイ・ブラッドベリ著「 華氏451℃」

https://amzn.to/3U8eKiA 本が禁じられた世界で本を焼く昇火士のモンダークは隣家の少女クラ…

うさぴょん
4週間前
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読書感想文50 藤島秀憲著 「山崎方代の百首」

私は方代についてあまり良く知らず、旅の歌人であること先の戦争で右目を失明したことが放浪の…

うさぴょん
1か月前
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読書感想文49 尾崎翠著『第七官界彷徨』

小説のような、詩のような、独り言のような不思議な小説だ。佳人を連想させる名を持つ少女、小…

うさぴょん
2か月前
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読書感想文48 永井荷風 著『ふらんす物語』

 https://amzn.to/42JuFXw フランスを舞台にした小説や随筆などを収めた一冊。抒情を感じる…

うさぴょん
2か月前
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クリスマスの怪談本

 日本だと夏が怪談の季節だが英国は冬が怪談の季節らしい。  みんなで暖炉を囲みながら一つ…

うさぴょん
4か月前
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読書感想文47 穂村弘著『ラインマーカーズ』

穂村弘の自選短歌集。今はもう伝説となっている手紙魔まみ夏の引っ越し(うさぎ連れ)も収録されている本。  ただし、手紙魔まみはまみという女の子との穂村弘がやり取りした手紙という体裁で書かれた作品なのに、この『ラインマーカーズ』には短歌の部分だけを収録してある。  なので私はまみがキャバ嬢であることもまみの妹のゆゆもキャバ嬢だと知らなかった。  今はネットで手紙魔まみについて調べたから知っている。手紙も含めて読みたいと考える人はこの本ではなく、「手紙魔まみ」を読むことをオススメす

読書感想文46 劉慈欣著「三体」

 あのオバマ元大統領も愛読している中国のSF小説。有名な科学者が突然自殺するという事件が多…

うさぴょん
5か月前
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読書感想文45ディーノ・ブッツァーティ著「神を見た犬」

https://amzn.to/3SvZHPr イタリアの幻想小説の名手によって書かれた短編集。不思議な出来事…

うさぴょん
5か月前
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読書感想文44島村藤村著 藤村詩集

https://amzn.to/3MvlenE ♪名も知らぬ遠き島より♪の歌い出しで有名な唱歌「椰子の実」が島…

うさぴょん
6か月前
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読書感想文43「吾輩も猫である」

https://amzn.to/40l8HsJ  様々な作者による猫を主人公にしたアンソロジー。ミステリーあり…

うさぴょん
6か月前
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読書感想文42 石井好子著「パリの空の下オムレツのにおいは流れる」

 読んでいるうちに、料理がしたくなってくるエッセイ。料理の描写が細かくて、これさえ読めば…

うさぴょん
7か月前
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読書感想文41小島なお著「乱反射」

 二千四年に十八歳で角川短歌賞を受賞した小島なおの第一歌集。十七から二十歳までの二七四首…

うさぴょん
7か月前
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うっかり似たようなことを書いてしまった話

 わたしのnoteを楽しみにしてくださる皆さんに謝りたいことがあります。すまない。まずはこちらを読んでいただきたい。これは小川洋子の「約束された移動」の感想の一部である。全部読みたい方は最後にリンクを張っておくのでそちらからリンク先に飛んでほしい。 次は、「掌で眠る舞台」の感想を読んでほしい。 同じこと書いてるやん。ほとんど同じやん。恥ずかしい。穴があったら入りたいとはまさにこのことである。えーと。ネタバレせずあらすじを紹介しようとしたらかぶってしまい本当に申し訳ない。