見出し画像

OSCAR PETRESON オスカー・ピーターソン We Gets Request

こんな風に弾けたなら

f:id:zawinul:20200507215341j:plain

ジャケット良し、録音良し、選曲良し、
そして何より、特にこのアルバムのピーターソンは本当に洗練されている。

この1964年に制作された音源を聴くたびに、
「こんな風にオシャレに弾けたらいいなぁ」とため息が出ます。
そんな個人的な感傷は別にして、このアルバムの素晴らしさ、魅力を、
少し分析的にご紹介していきたいと思います。

◯いつもより、ピーターソンのソロが抑制が効いていること

◯テーマの解釈やアレンジが、トリオメンバーでかなり推敲されていること

レイ・ブラウンの合間に入るベースのリフが、えらく嵌っていること

◯録音バランスが素晴らしいこと

◯プリーズ・リクエストと言いながらも結構マニアックな選曲であること

どの曲も、本当に信じられない、素晴らしい出来なのですが、
特に、1曲目のCorcovado、2曲目の酒バラ、
5曲目のHave You Met Miss Jones?
6曲目のYou Look Good To Meが白眉。

とにかく、四の五の言わずに、
まずCorcovadoを聴いてみて下さい。
弦をジャーンとかき鳴らす出だしから始まって、
たった3分に満たない演奏ですけど、
なんて小粋で、オシャレ、そして軽妙洒脱な展開なんでしょう。
ため息が出てしまいます。

Oscar Peterson(p)
Ray Brown(b)
Ed Thigpen(ds)

1 Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)
2 The Days Of Wine & Roses
3 My One And Only Love
4 People
5 Have You Met Miss Jones?
6 You Look Good To Me
7 The Girl From Ipanema
8 D. & E.
9 Time And Again
10 Goodbye J.D.

Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?