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北風騎士
2023年7月9日 22:39
焚き火がぱちぱちと火の粉をはぜながら、俺たちを照らしていた。火の音は深い森の中で木の葉の擦れる音を遮っていた、まるで俺たちを闇から守護するように。「そろそろ夜が明ける。魔王城はもう目の前だ。」 俺たちは魔王を倒しに来ていた。5人組の少数精鋭パーティーで、魔族の防衛線を掻い潜ってここまで来た。魔王の寝首をぶった斬りに行く前の最後の休憩をしてるわけなんだが、やっぱり俺たちの空気は少し重た