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北風騎士
2023年9月30日 13:26
幼き日のことだ。私はただひたすらに剣の修行に打ち込み、教養を身につけ、礼儀作法を必死に学んだ。 それは国への忠誠心でもなんでもない。ただ父に、母に、褒めてほしかった。認めてほしかった。ちゃんと愛されているのだと知りたかった。 私は17の時に王の御前試合でもある皇族護衛役を選定する試合に出場した。教養と家柄、礼儀作法は全て合格し、後は剣術の腕を皇族の方々にお見せする試合に優勝するだけだ