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#5 【黒板】使いきれない時は、分ける

 ようやく体調が戻りかけてきました。今日はしっかり更新していきます。

 今日は、授業のマップ、黒板です。一人一台端末や電子黒板、大型テレビが主流になった現在、「実際使ってないんだよね」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今に至るまで数多の研究者が黒板の書き方=板書を研究してきました。#3でも触れましたが、板書に特化した教育書もあります。私も、どれだけ世の中が進化したとしても、日本の教育界が築いてきた板書の力は大切にすべきだと思います。理由の一つは、子どもの意識に残る、ということです。黒板を見れば、今日の1時間で何をしたかがわかる。これは、情報を動かしたり次々見せたりする電子黒板やプレゼンテーションソフトとは違う長所です。

 さて、そんなマップづくりですが、黒板は独特なサイズの長方形をしています。1時間の授業で全てを満遍なく使うのは、なかなか技量がいります。私自身も、なかなかうまく書けません。そこでやっているのが「使えなければ切ってしまえ」ということ。

5年ほど前。雑にも程がある。

 例示する板書がこれしかなくて(課題もなければ板書も途中という、何とも情けない板書で)恐縮ですが、このように左端を数十センチ、1m定規で区切っています。この左側は今までのおさらいや、授業冒頭のクイズの答え、習ってないけど教科書にふりがな付きで出てきた漢字の拡大など、この1時間の内容には直接関係ないけれど残しておきたいものの場所とします。確か、#4でも紹介した野口先生の勉強会に参加させていただいた時、こうしたアイデアで黒板を使っている方がいる、と伺った記憶があります。そっくり真似させていただき、10年ほど経過したでしょうか。すっかり私の定番になりました。

 黒板を区切るタイミングは、授業の始め。進んでから「あ、このくらい使えないかも」と区切るのでは、場当たり的になっていつまでも黒板に書く力がつきません。広さを決めて、どう使うかを常に試行錯誤する。そうすると、少しずつですが自分が納得する板書が書けるようになってくると思います。

 黒板についてはまだまだ書きたいネタはありますが、今日はここまで。

2023.9.2 あーる

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