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壮大で個人的な私たちの歌 「SOUNDTRACKS」によせて

Mr.Childrenが好きだ。桜井和寿の、甘くて温もりのある、冷たさの映える声が好きだ。ゆるやかに私の人生にひっついて離れない、彼らの音楽。
幼い頃から車の中では桜井和寿が歌っていたし、「好きな音楽」が話題になる年頃になってからは、より一層個人的なスペースでMr.Childrenを愛すようになった。
つかず離れず、時にびよんと離れ、ぎゅうとくっつく。そんな感じで彼らの音楽と一緒にいる。

びよんと離れている期間の長かった今回。今になって「SOUNDTRACKS」を聴いた。
ああ、ミスチル、桜井さん、と思った。レコーディングが特別な地だったことが端々に感じられる、新鮮で懐かしい音。「REFLECTION」の時に「ああ、おかえり」と思った、私の大好きなMr.Childrenの空気(サイのベストアルバム以前の感じとか、シフクトオトとか)の、ちょっと先(IloveUとか以降)の空気が友だち(サイ)引き連れて帰ってきた感じ。
ううう好き、と思った。
ちょっと尖ってて優しくて諦め切れなくて愛おしい、Mr.Childrenの音楽がくるんとまとめられていた。すべて。
Mr.Childrenと、そこに含まれる桜井和寿の声は、近所に住む優しいお兄さん、みたいな立ち位置にいる。少なくとも私の中では。多くの人の中で、彼らはそうあるのではないかと思う。
近所に住む優しいお兄さんなんて、好きになるに決まっている。大体淡い片恋の相手になる(私調べ)。
声と音楽に関しては、この人たちが私の「好き」の原点にいるのだろうと思う。低音、というよりすこし高めの、甘い声にぐっとくる自分がわかりやすい。

「SOUNDTRACKS」中の「君と重ねたモノローグ」と「memories」に「私とMr.Children」が詰まっている気がする。
たぶん300万人くらいの人が同じようなことを書いている。
それでもこれは私の、とても個人的な話。

ここまで読んでくださりありがとうございました!