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国家資格キャリアコンサルタント試験の傾向と対策

この本は国家資格キャリアコンサルタント試験で実技試験に合格するためのポイントをまとめたものです。
私は養成講座を受講後、第18回キャリアコンサルティング協議会(キャリ協)で受験し、合格しました。
(以下、キャリアコンサルティング協議会をキャリ協と表示します)
キャリ協を選んだ理由は、論述試験の問題が、自分にとって解きやすいと感じたからです。

日本キャリア開発協会(JCDA)とキャリ協、どちらで受験するかは、あなたが論述試験問題の解きやすい方を選んでください。
お忙しい中、勉強されているあなたのために、なるべく字数を減らしてポイントだけを記載するようにしました。

・2022/7月の第20回実技試験の口頭試問では、従来の流れと違っていたという報告もあります。その点についても後で記載します。

ぜひ最後までお付き合いください。



※注意
この本はキャリ協を受験した体験をもとに書いています。
日本キャリア開発協会(JCDA)の実技試験対策としては合致しない部分(特に論述試験問題と実技口頭試問)がありますのでご注意ください。
 


1章 キャリアコンサルタント試験の不安要素  

1節   合格率の推移から読み取れること


みなさんご存じのように、2016年から名称独占の国家資格として認定され、厚生労働省が養成計画を発表しています。
 
その目標人数は2024年度末までに10万人のキャリアコンサルタント資格取得者を増やす計画です。

 
この計画に対し、実際の資格取得者の人数(2021年3月末現在)は約6万人となっています。

では、合格率の推移はどうなっているでしょうか。

 
最近の5回分の実技試験に注目するとグラフを見ると若干、合格率が下がっているようにも見えます。

そして、一番怖いのは、面接試験についてわからないことが多いということでした。

(参考:厚生労働省Webサイト キャリアコンサルタントになりたい方へ)


まとめ


 
合格率の推移から見ると不安要素は実技試験。

 ・論述試験・実技試験対策の参考書が少ない。
 ・論述試験の解答は〇✖ではなく、自分なりの解答を出すことが必要。
 ・実技試験でクライエントの気が付かない問題点を明確にすることができるか。
 ・2022/7月の第20回実技試験の口頭試問では、従来の流れと違っていたという報告もあります。その点についても後で記載します。

2節   試験日1か月前の不安要素


みなさんは、こんな状況ではありませんか?
 
 ・「傾聴」について、勉強すればするほどわからなくなる。

・ 応用実習で先生の説明を聞いても今一つ、わからない。
 
・ 養成講座での応用実習の修了試験で先生に酷評を受ける。



 ・ クラスメートとのロールプレイングが惰性になる。

※ロールプレイング(以下 ロープレと表示します)

・ ロープレの努力をすればするほど、自信がなくなる。
 
・ ロープレでクライエントの悩みを深く聞くような質問の言葉がでてこな
  い。
 
・養成講座の模擬試験(論述)で不合格点を取る。

 
 論述試験は50点満点、34~36点が必要と言われています。
 
そこで、私は模擬試験の論述の点数がまさかの10点でした。
 
合格には程遠い・・・
 
しかし、ここで諦めたら今までの努力と費用が台無しです。
なんとか、いろいろ考えました。



 2章 計画倒れにならないために


1節  全体スケジュールをたてる


 
・勉強を始める前に「学科」「論述」「実技ロープレ練習」の3つについて、大まかにスケジュールを立てます。
 
・月ごとにスケジュールを立て、試験日本番までの達成目標ロードマップを作ります。

・学科については、合格に必要な100時間を逆算して、どこに確保できるか考えて目標を立てる。
自分が1週間に確保できる勉強時間を具体的に考えます。
自分が実行できるスケジュールを立てます。
 

・日記のように、勉強したことを簡単に記録をつけていくことで見える化します。
自分の学習の努力を、前進している実感を持つことができます。
ただ簡単に何をやったか簡単に書くだけです。

・予定通り出来なかったときは、別日に勉強時間を補います。
 
1か月前の模擬試験で論述が不合格圏内でも、実技試験の対策を工夫して増やすことなどで、合格に必要な能力をアップすることができます。

2節  全体スケジュールの例


あなたに合った、継続可能なスケジュールを作成してください。
国家資格キャリアコンサルタント 合格への道 全体スケジュール例:



3章 「学科」試験対策


学科試験については、参考書も多く、様々な情報がありますので、ここでは省略します。
私は主に次の5つのことを実行しました。

1. 一問一答や過去問を解き、問題に慣れることと、苦手な理論家を集中的 
  に勉強する。

2. 短い時間でも、毎日できるように心がける。復習すると記憶が定着す
  る。

3. 養成講座の模試の結果は実力の目安になるので必ず受ける。

4. 近々に発表されている厚生労働省の施策も見逃さない。

5. わからない過去問はなぜ、その解答になるのか仲間に聞いて明確にす
  る。
  


******** 余談ですが・・・ ********

学科試験当日の持ち物の筆記用具ですが、学科はマークシートなので、鉛筆を何本か用意しました。消しゴムも2~3個持って行ったと思います。

論述は、枠内に収まるように書くことが要求されますので、ご自分の書きやすいシャープペンシルを用意された方が良いです。
ちなみに、私は先輩おススメのシャープペンシル Terboを練習に使って持っていきました。芯も濃い方が良いと思います。



4章 論述試験対策 

1節 論述試験の勉強方法


論述試験を勉強する方法は下記の3つをやりました。

①先生の模範解答を何度もマネして書く(写経のように)
②問題に対する答え方のパターンをまとめ、自分のものにする。
気の合うクラスメートとzoomで論述の自分の解答を出し合い確認し合う。

では、具体的に説明します。


①先生の模範解答をとにかくマネして書く(写経のように)

マネして何回も書くことで、解答パターンを頭に刷り込むことができます。
写経も養成講座で勧められますよね。

②問題に対する答え方のパターンをまとめる。

それぞれの設問に対する答え方のポイントを押さえておきます。
何度も同じ問題を制限時間内にやってみることで、当日、焦らず回答することができます。


論述の問題に対する答え方のパターンをまとめる。これを具体的に書きます。

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