小さなカバン

ずっと前から行ったり来たり

同じ道の繰り返し

行き先が分からず迷ってる

何度も諦めようとまだここにいようと

言い聞かせてきた 少しは光が届くと

思ってた

だけど変わるたび もっと嫌になってく

そろそろ奥で鍵をかけ始めた

もう何も見たくないと 下を向き

ただ動かない足を見ている

草花が揺れている

風を感じた 

徐々に明るくなっていく

恐れながらも光が見たくて

空を見上げた 太陽と月がいた

包んでいた闇が涙で流されていく

見守っていてくれた

照らしくれていた

暗い深い穴に落ちないように

お互いどこかで止め合っていた

姿さえ知らない 僕らは

ずっと昔から繋がっていた

見えない何かに導かれるように

いつか出会えると

そう心の奥で思っていた

今 やっと あなただって事に

気が付いた 

瞳が重なって 時が止まり

宇宙が見えた気がした

もう 何も怖くない そんな気がするよ

だから一歩ずつ進んでいく 前だけを見て

もう 戻らない

誰に止まられようとも 小さなカバンに

あなたがくれた勇気だけを入れて

私の足で歩いていく。



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