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『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』トッド・カシュダン、ロバート・ビスワス=ディーナー著/高橋由紀子訳

 人間の文明の歴史は「不快」を「快」にする事であった、とも捉えられる。 百年、千年前を想像するまでもなく、自分の子ども時代と比べてみても生活はずいぶんと快適になった。 風呂は自動でたまってくれる、道に迷うこともなくなった、どこにいても電話をかけることができる・・・。 便利だ、快適だ・・・。

 しかし、快適さが私たちを覆えば覆うほど、私たちは不快に耐える耐性が弱くなっているのではないか? 電車が数分遅れただけで、信号待ちをするだけでイライラが募る。自分の思い通りに行かないと、すぐ爆発する人もなんだか増えた気もする。 

 そういう不快な気分もちゃんと受け止めよう。ポジティブだけを追いかけるのではなく、ネガティブな感情もしっかり自分の一部としてとらえよう、ということがこの本の趣旨だと思う。 

 成功を呼ぶのかどうかは自信がないが、おっしゃってることはその通りだと思う。

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