武田惇志、伊藤亜衣著『ある行旅死亡人の物語』
尼ヶ崎の小さなアパートで亡くなった身寄りのない女性は、右手の指を全損、名前、年齢、本籍もわからず、3400万円もの現金を所持していた。
身元を隠すようにひっそりと生きていたこの女性は一体何者なのか? 二人の共同通信の記者が彼女の身元を調べていく様子が描かれています。
小説のように謎はすべて解明!というわけにはいかないですが、記者、という仕事の克明な記録、と読めばすごく興味深く、文字通り一気読みでした。
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