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⑫宇佐見典也「電力危機」(星海社新書)

一般人はよく知らない「電力自由化」とか、「売電の入札制度」の事など、基礎知識が身に付く。サブタイトルに「私たちはいつまで高い電気代を払い続けるのか?」とあるが、電気業界に対する批判が基調ではなく、現状を客観的に教えてくれる。

・東電管内は、慢性的に電力が不足している状態で、これから電気代は、高くなることはあっても安くなることは無い。

・電力の自由化は、上手くいってない。(それも電力不足の一因) 原発事故後、原子力発電が止まり、発電能力が極端に落ちている中、電力自由化の方は、スケジュール通り進められたけれど、一旦立ち止まるべきだったのではないか? 宇佐美さんは、言及されてないが、そう読めたが、どうなんだろう。

あと、電気産業の勃興期に活躍した、福澤桃介、松永安左エ門の紹介があり、とても興味深かった。2人とも知らなかったなぁ。

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