近年の不動産市場の動き


ここ近年の不動産需要の動向をまとめます。
僕は実需(居住する不動産)をメインで取り扱っていますので、実需の動向となります。


■ここ10年の不動産市場

リーマンショックが起きた2008年。
日本の不動産価格は一挙に下落しました。
不動産のみならず、この時期はありとあらゆる物が下落していた記憶がございます。

1ドル90円台だったこの時期に戻れたなら、海外の不動産を買いあさっていたことでしょう。
(ちなみに当時15歳です)

リースバックして大儲けしていたでしょう。
(みんな家賃払えない時代です)

当時の僕は、コンビニのおでんで35円の昆布を買って、ツユひたひたに入れて、飢えを凌いでいた記憶がございます。



そんなことはさておき、
不動産業界は2012年に潮目を迎えます。
東日本大震災という大規模な災害を受けながらも、
不動産価格は下落の一方から、横ばい
エリアによっては上昇傾向に転じました。
要因としては、低金利や住宅ローン控除などの施策が住宅需要の下支えをしていた点だと思われます。

■手厚い支援

また、2014年頃からすまい給付金制度が始まり
2023年現在ではこどもエコすまい支援事業(9月に締切)の補助金で100万円の補助が受けれたりと
実需における不動産需要は、
国の給付金・補助金制度のおかげで右肩上がりで上昇しております。




■コロナ渦での不動産需要

そんな上昇傾向が続いていた不動産市場ですが、
世界を占拠したコロナの時代はどうだったのでしょうか。
外出自粛や先行き不安により、あらゆる経済活動が停止した状態が続きました。
ほとんどの業界が大打撃を受ける中、不動産市場はほぼダメージを受けることはありませんでした。


土地の価格の下落を謳っているデータもありますが、
当時、既に独立をして現場の一線で動いていた
わたくし、土地売りボーちゃんの感覚ですと、
下がっている気配はまるでなく
むしろ上昇の一途をたどっていたように感じます。



読んで字のごとく、「不動産」
動かざるもの。
物流が止まった、コロナ渦でも全く動じることがなかったのは必然なのかもしれません。


コロナ渦では、家にいる時間が圧倒的に増え
今の住まいへの不満から、不動産実需(住宅需要)はかなり増加しました。
建売屋さん・ハウスメーカー・工務店さんはわりとウハウハ状態でした。



■ここにきて陰りが見えてきた。

そんなウハウハ状態だった、不動産市場ですが
みんな苦しんでいたコロナ渦をうまいこと切り抜けられてはいましたが
そんな状態が長く続くことはなく、急激な資源・物価上昇のなみが一気に押し寄せてきた2022年頃より陰りが見えてきました。

木が全くなくなったウッドショック・鉄がなくなったアイアンショックと
ショックウェーブが続き、住宅価格が恐ろしく上昇しました。
2020年前後に比べて、1棟あたり500万円近く高くなった感覚です。


世帯年収600万~800万円の20代・30代若者夫婦が6,000万円を超える
債務(住宅ローン)を背負うという異常な状態が2022年あたりから目立ってきております。

住宅営業・不動産営業マンは手圧い補助制度を謳い、ボーナスを少し入れると月々の値段は家賃より数万円上げるだけですと、決まり文句のような営業トークを巧みに使い、消費者を後押ししています。


一般消費者も、家賃にプラス数万円すればマイホームが手に入り、資産にもなる!
と目の前に転がってきた夢の話を鵜吞みにし、購入へと踏み切ります。

但し、この頃より住宅ローン控除が改悪され、
たいした税制優遇は受けられなくなってきているのが真実です。


■2023年11月現在

2023年11月現在
1.2年前より高騰してる住宅価格の上昇は歯止めがきかず、値上げ・値上げの波が今尚進んでおります。

それも相まって、営業マンは「来月契約だと価格が上がります」と、さらに一般消費者のお尻を叩きます。
物価高騰による、住宅価格の高騰・全然下がらない土地値段。(都市部近郊)

そんな中で、先日日銀の実質利上げの発表により
住宅ローンの金利上昇までも懸念されるようになったという
悪夢のような状況になってまいりました。

いよいよ一般所得層は家も土地も買えなくなる時代の到来です。
マンションも新築価格の高騰で中古価格も上昇している状況でございます。
ただ、郊外の中古マンションに関していえば2023年春ごろより、動きがかなり悪くなってきております。


■苦肉の策が苦肉すぎる

住宅需要は経済活動でもかなり大きなウエイトを誇っております。
建築・不動産業界、付随する家具家電類・その他消費財等の購入による経済活動。

どこの国も、住宅需要がその国の経済活動のカギを握っているといっても過言ではないでしょう。
もはや一般消費者が買えなくなってしまうレベルになってしまい、
さてどうしたもんかという今日この頃ですが、
苦肉の策が投じられました。



住宅ローンを定例の35年から40年、はたまた50年まで期間を延ばすという方法です。




こりゃ参った。供給側の最後の手としてその手があったかと。

5年引き延ばすと月々の支払が1万円以上変化がでてくる。
目先の支払いをごまかす姿は、もはや躍起になっているとしか言いようがない状況です。


新卒で入社した若者が3年の時を経て結婚、子供が生まれ
そろそろ広い家が欲しくなってくる30歳で動きが初めても
完済は定年を超えた70歳。下手したら80歳。

その間にどんなにライフステージが変わろうとも、
変えることができないうんぜん万円の債務。


もはや狂気の沙汰ではございません。
こんな異常な事態な中でも住宅購入を進めている方は、少々減っては来ているものの後を絶ちません。

なぜなら、これ以上待ったら今より状況が悪化する未来しかないと思っているからです。

いや、そう思うような営業トークでこの業界が溢れているからです。


■土地売りボーちゃんからそんな状況に一言。

無理して家は買わない方がいいですよ。
あなたが背負っているのは、月々の10万円ちょいの支払いではありません。

40年近くの十字架を背負うことになる何千万円の債務です。

「債務」

読んで字のごとく
債→他人から金品を借りた負い目
務→つとめる

人からお金を借りた負い目に関してつとめる。


無理して借りちゃった人。
収入をあげましょう。それしかないです。
収入はリスクを取らないと基本上がりません。
でももう十分すぎるくらいリスクとちゃいましたよね。


大丈夫です。
我々側にきましょう。
不動産業界。
環境さえ間違えなければ、やればその分儲かります。


弊社では、
土地売りマサオくん・土地売り風間くんを募集しております。
お気軽にわたくし土地売りボーちゃんまでお問い合わせください。



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