鈴鹿8時間耐久ロードレース

 日本のモータースポーツ夏の祭典のひとつ、8耐が今年も7/21に開催されました。鈴鹿サーキットは三重県にあるので北海道に住む私には現地に向かうのはなかなかハードルが高いのでJ sportオンデマンドのネット配信で観戦したのですが、当日は仕事だったので、まずは11時30分スタートから3時までをリアルタイムで観戦し、残りを仕事から帰ってから観ました。便利な世の中ですね。

 鈴鹿8時間耐久ロードレースは1962年に本田技研工業が造った鈴鹿サーキットで行われるバイクレースイベント、言うなればホンダのお膝元での開催なのでホンダは負けられません。時間も金も注ぎ込み必勝態勢で臨むところを他のメーカーや個人チームが打ち負かすことができるか!?というのが見どころだと勝手に思ってます。

8耐は耐久レースなのにスプリントレースのようなスピードで周回し続けます。高温多湿な日本の夏のレースですからライダーもバイクも大変です。今まで順調だったチームにラスト1周のところでドラマが起きることもあるので最後まで見逃せません。

 今年の8耐はホンダのワークスチーム、チームHRC with 日本郵便が序盤からレースをリードし、YARTヤマハが追いかける展開でチーム加賀山のドゥカティが上位場を荒らす感じ、いつも応援しているヨシムラは淡々としたレース運び。8時間後のゴールするときにはトップを狙うつもりなのが読み取れます。

レース開始から3時間までは転倒も多く派手なレース展開でしたが、逃げるホンダに無理することなく自分達のレースを始めたヤマハにがっかりします。しかしそれもそのはず、8耐は昔は日本のお祭りレースの装いでしたが今はFIM世界耐久選手権の中の1戦で、ホンダHRCは8耐専門の特設チームなので無理して追いかけてシリーズのポイントを失うより、ヤマハにとってはポイント争いをするヨシムラとの戦いを制すことが本来の目的なのです。

そして終盤は1分近くリードをするホンダがこのまま逃げ切るかと誰もが思っていたはずの中、40秒ものペナルティがゴール後のタイムに加算されることになりました。十分なタイム差があったので順位は変わらずにチェッカーでしたが、2位のヤマハとの差は8時間走って7秒差の凄いレースとなりました。他のチームより1回ピットストップが少なかったヨシムラは3位でゴール、ヨシムラと3位争いをしていたチーム加賀山はラストのピットストップが作戦失敗になったのかペースが上がらず4位に終わり、8耐史上初の外国車チームの表彰台を逃してしまいました。

 45回大会となった8耐はホンダのチームHRC with 日本郵便が220周の最多周回数を樹立して優勝し、ホンダの3連覇、通算30回目の優勝となりました。本当におめでとうございます!!

見る側からして打倒ホンダ勢の私はいつもの8耐が終わったなという感じでした。今大会ではカワサキ勢があまり活躍せず残念な結果に。同じ市販車を使うワールドスーパーバイクでは来年カワサキはビモータとして参戦が決まっているので、カワサキはエンジンだけになってしまうのかも?と心配しています。

世界耐久選手権はラストのボルドール24時間が残っておりヤマハとヨシムラの戦いが続きます。こちらのレースもネット配信で観戦する予定で楽しみにしています。

 長々と8耐を語りましたが、かつて見ていたり興味があった人にわかるくらい割愛して文を進めました。レース好きの人には「おいおい、そうじゃないだろう!」とお叱りを受けてしまうかも知れませんがご容赦ください。うんちくを語りすぎると元々人気薄なバイクレースがさらに遠のいてしまいそうじゃないですか。

それでは、EWCラスト第4戦の9/14を楽しみに待ちましょう!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?