見出し画像

『信じる力』が幸運を呼ぶヨグマタ相川圭子

平家の栄枯盛衰を描いた『平家物語』は

『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり』

という有名なフレーズから始まります。

この『諸行無常』という言葉は仏教の経典から

の言葉で、深い瞑想で気づいた宇宙の現象の

意味です。これらの仏教の考え方はヒマラヤ

秘教が源流なのです。諸行とはサンスカーラと

いう過去生の記憶の縁で起きる現象のことで

サンスクリット語の訳です。

無常はアニッチャーというサンスクリット語の

訳で、いつも同じではなく変化していること、

いつも同じ時がないということです。

この世で生まれた形あるものは、すべてのもの

がつねに変化していて、成長し、やがて死に向

かっているという真理です。

これらすべての叡智は、ヒマラヤ聖者が深い

瞑想で発見したのです。それはインド哲学の経

典に真理の言葉として著されています。

さて、顕微鏡が発見され、細かい存在の細胞の

営みまで分かるようになりました。

そこにおいてもつねがない変化があるのがわか

ります。つまり、私たち人間の体も例外ではな

いのです。体内に37兆個あると言われている

細胞はつねに生まれ変わり、数年かかってすべ

ての新しいものに置き換わると言われていま

す。そんな新陳代謝で肉体は変化し衰え、やが

て死を迎えるのです。心も同じです。

仕事の成功、生きがい、貯蓄、理想の伴侶、

豪華な食事…。

私たちは心の幸せを得るためにさまざまな望み

を持ち、それを手に入れたいと懸命になります

しかし、手に入れても、それは永遠ではありま

せん。誰しも心は変化し、また得たもの、対象

も変化するのです。たとえば、誰もが知ってい

る業績の良い会社に就職しても、時代と共に

人の心や好みが変わり、売れていたものが売れ

なくなり、やがて業績が変化することもあるで

しょう。そんな中で不安を感じたり、転職を考

えたりするかもしれません。また会社の方針が

変わって仕事が変わったり、会社の整理があり

リストラされるかもしれません。何があるか、

そらは分からないのです。ある人が、才能があ

り素晴らしい研究を成し遂げたり、

またスポーツで優勝したとしても、その力が

永遠に続くわけではなく、必ず衰えが来ます。

また新しい才能や世代が登場し、成果や記録は

どんどん塗り替えられていくのです。

そこに執着していると苦しくなるのです。

何かを得た喜びは一瞬で、ずっと続かないので


す。また、怒りや恐怖、苦しみの感情に支配さ

れてしまうかもしれません。心の働きも変化す

るのです。心は表面の波のようにうねります。

つねに外のものにリアクションをしてあれこれ

と動き続け、波立つ海の表面のように揺れ動き

海の深い動かない静かなところとは違って平和

がないのです。時にその変化と一体になって

エンジョイすると、子供が遊園地でグルグル回

る乗り物を楽しいと感じる様に、変化は時に

スリリングで刺激的に感じるかもしれません

あるいは、何の変哲もない毎日より、泣いたり

笑ったりと心が動いている方が充実していると

錯覚してしまうかもしれません。けれど、

そうした喜びはあくまでも表面的なものに

すぎません。変化するのをよりどころにして

も、あとで疲れ、どこか虚しく、満たされない

のです。その波に乗っているとき、他のことは

何も分からないのです。ヒマラヤ秘教の教え

は、変化しないところにつながり、それを体験

していくものです。そして、深く『ただそこに

ある』という存在に向かうのです。それは永遠

の存在です。現代社会や心や体がどんなに変化

しても、唯一変わることのない永遠の存在に

目を向けましょう。そこには全てを生み出す力

があり、すべてがその中に含まれるのです。

それが、あなたを生かしめている〈ほんとうの

自分〉です〈ほんとうの自分〉とは本当に高い

存在です。至高なる存在の事です。自分の魂

は、そこから分かれた存在のセルフ、自己とい

います。それは個人の魂なのです。この至高な

る存在の源、それはただ一つの存在です。

そこには変化しないもの、永遠の存在、神とい

うものです。すべてを含むのです。それを信じ

ればそこから無限の力を引き出し、守られて生

きることができるのです。あなたは、どんな時

もまるで神の懐に抱かれているように、奥深い

安らぎと平和に満ちていくのです。〈ほんとう

の自分〉至高なる存在と繋がりましょう。

サレンダー、お任せをするのです。心の働きを

静めて任せます。それは〈ほんとうの自分〉を

信じることになるのです。神を信じる行為で

す。さらに浄めていき、完全に心と体を浄めき

った時に神と一体となることができるのです。

神につながるといいのですが、しかし、あなた

ひとりで神の波動にアクセスすることは出来ま

せん。なぜなら、その波動を持っていないから

です。道に迷ってしまうでしょう。あるいは、

粗悪な波動を捕らえてしまいます。

シッダーマスター、究極の悟りのマスターの

正しい導きが必要です。ぜひ、

ヒマラヤ秘教の聖なる修行を体験してみてくだ

さい。

P41〜45


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?