応援することと、されること。Side-B
2019年10月6日
午前7:30 起床。
前日…というか日付が変わって当日の午前2時頃に、都田弾丸ツアーから帰宅し、風呂に入り旅の疲れを流して就寝した。今日は、10kmのマラソンを走ることになっている。
6月に何気なく今治シティーマラソンについてツイートしたら、FC今治のサポーター仲間が反応してくれ、FC今治のユニを着てPRがてら走ろう! ということになった。
今まで5kmで何度か出場している今治シティーマラソン。5kmで走るたびに「次は10kmで…」と思うのだが、普段のジョギングで走れても5kmで、10kmを走り切るイメージが沸かない。
その壁を今年は破る! 時は来た、それだけだ!
と、そこから入念にトレーニングをして、当日を迎えるという万全の体制だと良かったのだが、これがまた運動不足の46歳おっさんにとっては、トレーニングもひと苦労。
2、3年前なら連日4、5km走っても筋肉痛も2、3日で解消されて、走り込みができたのだが、今回は一度走ると足底腱膜炎が発症し、足の裏が翌日から痛くて回復するまで走れない……。
と、そんな状態で結局練習では距離も伸ばせず、最長5kmを走っただけ。前日に浜松までの弾丸ツアーとコンディション的には決して良いとは言えない状態で当日の朝を迎えた。
午前9:30 妻にマラソン会場付近まで送ってもらい、エントリーを済ます。
ゼッケンをFC今治のユニフォームに付けていてもまだ実感がない。自分はこれから10km走れるのだろうか? 準備を済まし、辺りを見回すと今回一緒にエントリーをしたサポーター仲間と合流する。
FC今治のユニフォームを着用して走るマラソン大会。
今日は、自分たちがFC今治の選手・スタッフに成り代わり、地元で活動するFC今治のことを走ってPRしようぜ! と気勢を上げスタートの時を待った。
午前10:30 10km部門がスタートする。周りのペースに巻き込まれないよう、アームバンドにナイキのランニングアプリを起動させたスマホをセットし、1kmごとのラップタイムを確認しながら走る。
1km6分ペース。
走る前から並走していた、サポ仲間と確認していたペースで走る。最初の1kmは、5分30秒。少し速い。
周りでちょうど良さそうなピッチで走る人を目標に、この人についていく感じでいこうとペースを調整する。
2km通過、2.5km、5kmコースの折り返し地点を通過する。いつもならここで折り返しだが、今日は10km行程の1/4が過ぎただけだ。慎重に一歩一歩進む。火照る顔に給水の水をかけて冷やす。
5km、折り返し地点に到着する。
並走していたサポ仲間から、膝の不調を訴えられ「先に行っていいよ」と告げられる。ここから先は練習でも体験していない未体験ゾーン。ここで歩を緩めると厳しいと判断し、ひとり旅に切り替える。
折り返したから、いま来た道を戻るだけ。でも先は全然見えない。
そんなとき、脳内でリフレインしたのは昨日、都田サッカー場での応援風景だった。
「オーレー オーレー いーま ばーり オーレ~」
チャントが何度も脳内再生される。そうだ、昨日の苦しさに比べたら大したことないさ。よくわからないポジティブな気持ちが支配する。
「がんばれ~!」
沿道からの応援が耳に入る。FC今治のフラッグを持って応援してくれる人もいる。
「次は勝ちましょう!」
まったくもってそのとおりだ。残りシーズンひとつひとつ勝っていくしかないよ! って今自分が走っているのと関係ないじゃん!(笑)。
と、そんなことを思いながら、声援に力をもらい10kmを完走した。
走る前は完走できるかどうか怪しかったのに、FC今治のユニフォームを身にまとったことによる責任感と、沿道からの声援で自分の持っている以上の力が出た気がした。何度もいうが10kmを走ったことがなかったのに完走してしまったのである。
完走したあとに思ったことは、応援の力の凄さだ。本気で取り組んでいるから、それを応援したくなる。その応援を受けると、もう少し頑張ってみようと力が湧いてくる。
そのことを身をもって体験できたのは本当によかった。
FC今治の残り8試合。これで迷いなく応援できるようになった。真摯に取り組めば取り組むほど、応援が最後のひと押しになる。
土曜日は応援をし、日曜日は応援をされ気づいたシンプルな答えだった。
人から応援されるような人生をこれからも歩みたい。
そして、一生懸命頑張る人をこれからも全力で応援しよう!
午後12:00 完走した仲間たちと健闘を称え合い家路についた。
そしてまた日常がはじまる、僕は生きる。
▲完走したFC今治サポ・マラソン部(笑)のみなさんと
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