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可愛いとは何か 可愛いを科学する

皆様ごきげんよう、VRChat内には可愛いアバターが沢山居ます。
自らの性癖や理想を詰め込みまくった可愛いの究極系を目指している方々も多く、まさしく可愛いに溢れた世界と言っていいでしょう。
しかし前々から私は疑問に思っている事があります、そもそも「可愛い」とは一体何か?

今回はそんな疑問を科学的、論理的に解決していき、出た結論を全て合体させて誰しもが可愛いと思える究極の可愛いアバターを作ってみようという記事になります。
科学の力で可愛いは作れるのか、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

【注意】
当記事内には特定のフェティシズムへの侮蔑と受け取られかねない表現が多数含まれていますが、人種、文化、性別等に対する差別を助長するものではないという事を予めご了承下さい。
また、当記事で語られた内容が全て正しいとは限らない事、美的感覚や価値観には個人差がある事も合わせてご了承下さい。

可愛いの定義

実はこの疑問、過去検証をした番組があったりします。
かなり古い番組ですが「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」という番組の2007年5月12日放送回、素朴な疑問を検証する番組内企画「トリビアの種」No.158にて

誰もがカワイイと思うキャラクターとはどんなものなのでしょうか?
という質問に対して

「カワイイとは何か」を研究している学者が考える最もカワイイキャラクターはスズメっぽい鳥をカステラ色にしたキャラクター

と、一応の結論が出ていたりします。

日本人が可愛いと思うキャラクターランキングというのが番組内で発表されてから検証に移るという形でしたが

1位 くまのプーさん
2位 ミッキーマウス
3位 ハローキティ
4位 リラックマ
5位 ドコモダケ

と、こんな具合のキャラが続きます。

この結論、参考にはなるものの可愛いは可愛いでもマスコット的な意味合いにおいての可愛いという表現であり、今回の趣旨とは少し違うなと思えます。
恐らく、老若男女全てにアンケートを取った結果こうなったのでしょう。

VRChat的に言うならマスコット的可愛さはこの辺りが該当するでしょうか?

VRChat内における「可愛い」の定義を考えた際にはマスコット的な可愛さも確かに重要ですが、VRChatはSNSであるという基本に立ち返り

コミュニケーションにおいて相手の警戒心を解き、最も魅力的に映る姿

なるべく多くのVRChat民の性癖に刺さる姿

この2つを当記事内における「可愛い」の定義にしようと思います。
最早死語と化していますが、一昔前のヲタクが使っていた「萌え」が今回目指す可愛いの定義に最も近いかもしれません。

余談ですが、比較文学者の四方田犬彦によると「可愛い」という概念はそもそも外国には存在せず、日本独自の物なんだとか。
cuteとかsweetといった言葉はあるものの、子供っぽい、ガキッぽい等否定的な意味合いも含むそうで、日本人の言う可愛いとは少し違うらしいです。

なんでも、可愛いという概念は子供特有のもので、大人になったら捨てるべきという考えがあるそうです。
故に、女性を褒める際は「可愛い」ではなく「美しい」と言うんだとか?

可愛いキャラクターの基本

動物学者であるコンラート・ローレンツによると、人間は赤子を連想させる身体的特徴や行動に対して「可愛い」と思うらしく、これをベビースキーマと呼んだりします。

ベビースキーマの特徴は主に

・広い額
・幅の広い顔
・平坦な顔
・大きな目
・浅い彫り
・小さな鼻
・幅の広い鼻
・小さな上顎
・小さな下顎
・小さな歯
・短い手足

等であり、ファンシーショップに並ぶようなマスコットキャラクターや、日本のアニメーションキャラクターを連想させるものになります。
また、日本人の特徴を連想させる要素も多く(平たく彫の浅い顔、小さく低い鼻、短い手足等)海外の方に比べ日本人は子供に見られがちであると言われる理由もなかなか納得できます。

その他に「軽い」「丸い」「柔らかい」「小さい」といった特徴を有している、連想させるものに対して「可愛い」と思うらしく、やはり赤子を連想させるものになります。

これらの特徴は赤子以外にも子供、女性、猫、犬、小動物にも見られる特徴で、恐らくは愛着を持たせる事によって種の絶滅を防ぐ一種のセーフ機能として働いているものと思われます(余談ですが、コンラートはハムスターを「神が都会に住む哀れな動物好きの為に作った動物」と絶賛していたそうです)

可愛いを目指す上で避けるべき要素

これは上記のベビースキーマと反対の要素の事であり、「重い」「鋭い」「硬い」「大きい」といったものになります。

具体的に言ってしまえば、黒光りする重くて鋭利な金属製の剣に対して可愛いと思えるかといった具合になります。
ベルセルクに登場するドラゴン殺しやFF7のバスターソードを連想してもらえれば分かりやすいと思います(可愛いと思う人は何か特殊なフェティシズムを持っていると思います)

それらの要素を加えて、所謂ギャップ萌えを狙うという手法もあるにはあるのですが、今回に関しては考慮しない物とします。

可愛いと思わせる色

キャラクターを作る際に、色は極めて重要な要素です。
色によってキャラクターの印象が決まると言っても過言ではなく、それぞれの色に様々な心理的効果があります。

色と心理効果について最も分かりやすい例は東映スーパー戦隊シリーズでしょうか。
熱血のレッド、クールなブルー、ひょうきん物のグリーン、カレー大好きイエロー、チームの中の紅一点ピンクといった具合です。

話を戻して、可愛いを追求する上で選択すべき色は「赤」「ピンク」「紫」「橙」「白」「灰」「黒」「銀」です。
それぞれ特徴を解説していきましょう。

は視認性が非常に高く遠くからでも目立つ色であり、熱く活発なイメージを与えてくれます。
また、女性を象徴する色としても知られ、欲求を刺激する色でもあり、記憶に残りやすい色でもあります。
ただし、あまり使い過ぎると攻撃的な印象を与えます。

ピンクは柔らかく優しい印象を持たせる色で、赤と同じく女性的な印象を与えてくれる色でもあります。
若返りの効果がある色としても知られており、女性ホルモンの分泌を助ける色とも言われています。
与える負のイメージが少なく、可愛いを目指す上で一番重要な色になります。
ただし、使い過ぎると不快感を与え、女性から敵視されやすい色になるようです。

は神秘的、高貴な色とも言われ、赤と青の中間的色合いから相反する二面性を持った色でもあります。
また、女性が最も興奮する色とも言われており、心を揺れ動かす効果があるようです。
ただし、あまり身に着けてしまうと近寄りがたい印象を与えてしまう色でもあります。

は家庭的な色とも呼ばれ、暖かな印象を与える太陽や柔らかな火を連想させる色でもあります。
親しみを与えてくれる効果の強い色であり、比較的負のイメージの少ない色でもあります。
ピンクと同じく可愛いを目指す上で重要な色と言えるでしょう。
ただし、使い過ぎるとお節介な印象を与えてしまうかもしれません。

は清潔で純粋な印象を与え、また軽いというイメージもある色です。
他の色を邪魔しづらく、どんな色と組み合わせても効果を発揮する色で、可愛いを目指す上でこれまた重要な色となります。
ただし、多様し過ぎると高潔過ぎて近寄りがたい印象を与えてしまいます。

は協調性の高い色とも言われ、控えめで上品な印象を与えてくれます。
他の色を引き立てる効果が強く、上手く扱えれば効果的です。
ただし、どっちつかずな印象を与え、晴れやかではない印象を与えます。

は赤と並んで目立つ色で、強さや神秘的な印象を与える色です。
また、男性を連想させやすい色でもあり、重い印象も与えます。
他の色を最も引き立てる事のできる色であり、ワンポイントとして扱う上で効果的な色でもあります。
ただし、他の色と比べて負のイメージが強い色でもあるので、使い過ぎるのは考え物です。

は灰色と似た心理効果を持ち合わせた上で、上品さや先鋭を連想させる色になります。
負の効果の少ない色ですが、多様してしまうと冷たく、無機質な印象を与えてしまいます。

色の中でも白、灰、黒は無彩色とも呼ばれており、所謂カラーと呼ばれている有彩色を引き立てる色でもあります。
白黒世界の中にカラーの物が存在するとやたらと目立つのはそれが理由です(その効果を利用したワールドもあります

逆に、可愛いを目指す上であまりオススメできない色もあり、「青」「緑」「黄」「茶」「金」がこれにあたります。
勿論、これらの色も使い方次第ではポジティブな効果を発揮できますが、可愛いを目指す上では少々扱いが難しい色になります。

はクールで知的な印象を与えてくれて、嫌う人も少ない色なのですが興奮を鎮静してしまう色でもあります。
また、寒々しい印象も与えてしまいます。

は安心や安定、調和や自然を表す色で、これまた嫌う人が少ない色なのですが、青と同じく鎮静効果が強い色になります。

は活発な印象を与えて楽しい気分を連想する色ですが、煩く、落ち着きのない印象も与えてしまいます。
また、ストレスを抱えている人がこの色を見るとイライラする効果があります。

は渋さや伝統、落ち着きを表す色ですが、同時に老けた印象も与えてしまいます。
どちらかといえば大人が好む色で、好みの分かれる色でもあります。

は成功や豊かさを表す色で、黄色と似た心理効果もあります。
特に扱いが難しい色で、多様すると嫌味だったり下品な印象を与えてしまいます。

追記:上記の色はあくまで可愛いを目指す上で扱いが難しい色であるというだけで、ポジティブな効果を発揮する事も十分可能になります。
特に青色は嫌う人も少なく、クール、知的といったポジティブな印象も多くあり、水色の場合は爽やかな印象も与えるため昔からヒロインに採用されやすい色だったりします。

どの色にも長所と同時に短所があり、表現したいキャラクターのイメージや記号として用いると良いかと思います。

色の組み合わせ

皆さんは緑色と茶色を見てどんなものを連想するでしょうか?
恐らく「自然」「草と土」「木」といったものを連想する方が多いと思われます。
こんな具合で、色によっては組み合わせると連想させるものがあり、追加の心理効果を狙う事が可能です。
分かりやすい例をあげると青と白があり、この組み合わせは空や海を連想させてくれる色の組み合わせになります。

また、色相環内で対象にある色(赤に対する緑、青に対する橙等)は補色と呼ばれ、互いの色を引き立て合いかなり目立つ組み合わせになります。

黄と黒、赤や白等の派手な組み合わせは警告色とも呼ばれており、使い方によっては危険だったり毒々しい印象を与える事もあります。

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分かりやすい警告色の例、アメリカでは赤白が踏切の色なんだとか

獣耳は着けるか否か

個人的意見としては着けるべきです。
詳しくは以前私が書いたnote記事を参考にしてほしいのですが、柔らかな印象を与え、可愛いを連想させる上で有利な要素になります。

メカ耳を着けるべきではないかという意見もあるかと思いますが、これも採用を考えていい要素になります。
というのも、女性型アンドロイドであるガイノイドには昔から一定以上のフェティシズムが存在し、同時に獣耳の与える効果も満たしている物が多いからです。
恐らく、人間に対して機械は従順であったり、反抗する事が無いという心理的安心感が起因するものと思われます。

超正常刺激について

この現象もベビースキーマと同じくコンラート・ローレンツにより発見されたもので、生物的な本能によって、現実ではありえない誇張や表現に惹かれてしまうという反応の事です。
人間に関して言えば、どうにも頭に何か乗っかっていたりする状態を魅力的であると感じるらしく、これが超正常刺激によってもたらされているのではないかと言われています。

獣耳を着けるべきであると考える理由のひとつであり、帽子や髪飾り、アホ毛もあった方が良いと判断します。

ダイナミックボーンの重要性

VRChatは現状柔らかい物を表現する手段が少なく、可愛いを目指す上でダイナミックボーン設定は必須に近いものになります。
目の前で揺れ動く耳や尻尾、サラサラと動く髪は柔らかさや軽さを連想させる効果があります。

左右の関係性

諸説ありますが、人間はどうにも向かって左側を注視する癖があるらしく、注目をしてもらいたいのであればアバターから見て右側にアクセサリーの類等は着けた方が良いでしょう。
左右非対称のものを扱ったり、ウインクをさせる際等に覚えておくと良いかもしれません。

勲章や腕章、バッジや名札等所属する組織や自分を象徴するものは左側に着けておくと良いでしょう。
これは現実世界に即した着け方で、右利きの人が多いから左側に着けたり、心臓の側に着けたりといった歴史的な所以があるらしいです。

ほくろは入れるべきか

目の下にある「泣きぼくろ」、口の下にある「艶ぼくろ」等、ほくろはセクシーさを表す一種の記号として用いられる事があります。
顔のみならず太ももやうなじ、胸元等に着けてみるのも面白いかもしれません。

また、厳密にはほくろではありませんが「そばかす」の採用を考えてもいいかもしれません。
そばかすは思春期に発生する事が多く、若さを表す記号として扱われる事が多いです。

結論を言うと好みによって入れると良いと思います、今回採用するか否かですが、折角なので採用してみようと思います。

八重歯はあった方が良いか

日本においては昔からチャームポイントのひとつとして確立しており、なんでも付け八重歯なるものを付ける歯科医師も居るんだとか。
無邪気さや幼さ、活発さを表す記号として用いられる事が多く、今回においては採用してみようかと思います。

余談ですが、西洋圏において八重歯は悪魔や吸血鬼を連想してしまう事から嫌われているらしく、歯科矯正を子供に受けさせなかった虐待の象徴としても扱われているんだとか。

胸の大きさをどうするか

女性アバターの場合、胸の大きさを大きくするか小さくするかどちらがいいのか悩み所だと思います。
宗教戦争が始まってしまいそうな議題ですが、とりあえず読んでほしい。

胸の大きさは大きいと母性、豊満、庇護といった要素が加味され、落ち着きや包容力のある姿を連想させます。
逆に小さいと若さ、変容、成長といった要素となり、行動力の高さや未熟さといったものを連想させる形となります。

可愛いを目指す上でどちらを選択すべきという正解は無いのですが、今回は小さい方を選択します。
これは若さや成長といった要素を取って子供時代の特徴を残しておいた方が万人受けするのではないかという理論に基づきます。
子供の頃から胸の大きな女性というのは比較的少なく、小さい方が自然に見えます。

「じゃあ小さい子の胸が大きい、ロリ巨乳はどうなんだ?」と言われそうな気もしますが、確かにこれも選択肢のひとつではあると思います。
とはいえ現実世界で考えると不自然な恰好でもあり、好みの分かれる要素になるのではないかと個人的には思います。

服装をどうするか

ズボンやスカート、パーカー等服装も連想させる要素が多くなる重要なファクターになります。

まず、ズボンではなくスカートを採用します。
これは脚に対するフェティシズムは広く一般的であると判断しての事です。
脚線美という言葉が存在したり、ミニスカートが定期的に流行る事を鑑みると脚は十分に性的アピールができる部位であると言えるでしょう。

また、ランジェリー、所謂下着に対するフェティシズムも広く一般的であり、性器を包む衣類という特性上、性行為への関心の段階的な部分とも解釈が可能です。

若さを象徴する記号として制服という要素も重要であり、こちらも広く一般的なフェティシズムではないかと判断します。

これら要素を考えた上で、今回はかぷちやさんの魔法学校制服を中心に組んでいきたいと思います。

眼鏡を着けるか否か

これは判断の難しい要素になります。
というのも、眼鏡に対する価値観は時代や国によって違い、マイナスイメージもあればプラスイメージもあるからです。

今ではなかなか考えにくい事ですが、眼鏡をかけている人は勉強ばかりしているだとか、ゲームやパソコンのやり過ぎ、テレビの見過ぎで視力が悪くなっている等、割とマイナスイメージが強い印象がありました。
スポーツをする上で視力が落ちている状態というのは不利になるからという理由もあるかもしれません。

ところが、スマホやPCが普及した影響なのか今では眼鏡をかけている人というのは珍しくなくなりました。
マイナスイメージもなかなか聞かなくなり、むしろ知的であるといったプラスイメージを聞くようになりました。

ことVRにおいては、当たり前の話ですがアバターの眼鏡の有無で視力が変わるといった事はありません。
結論を言ってしまえば、記号的な好みで使うといいと思います。

また、採用する眼鏡の形状ですが、これはアンダーリムやフレームレスタイプの物が合わせやすいかなと思います。
というのも、可愛いキャラクターは現実と比べて目が大きい事が多く、オーバル等のフレームが入っているタイプだと合わせるのが難しいからです。
特に丸眼鏡に関しては目の中心に眼鏡を持ってこないとコミカルな印象を与えてしまうので、調整がかなり難しい形状になります。

今回採用するか否かですが、VRChatをプレイしている方は現実世界で比較的眼鏡を着用している人が多い印象なので採用していきたいと思います。
これは類似性の法則と呼ばれる考えに基づいたもので、人間は自分に似た特徴や考え方を持ち合わせている人に対して好感を抱きやすいと言われているからです。

目をどうするべきか

「目は口ほどに物を言う」という言葉があるように、目は顔の印象を決定付ける重要なパーツです。
特に可愛いを構成する際に目は大きくなりがちなので、可愛いアバターを使っての非言語コミュニケーションが積極的に行われているVRにおいては極めて重要な要素といっていいでしょう。
アイトラッキングと呼ばれる機能が注目を集めているのもここに理由があるのかもしれません。

この際重要になってくるのは瞳孔の大きさで、人間は交感神経の活動が強くなる、つまり興奮すると瞳孔が開き、リラックスしている際には瞳孔に変化は無いようです。

対人コミュニケーションにおいては瞳孔が開いた状態の方が魅力的であると私は考えます。
何故なら、瞳孔が開いた状態は興奮をしている状態であり、即ち相手に興味を持っていると解釈させる事が可能だからです。
また、瞳孔は人間以外の動物だと形が異なり、所謂猫目や山羊目といった特徴を出す事のできるパーツでもあります。

目の角度も重要で、つり目だと強気で活発な印象を与え、たれ目だと穏やかで温厚な印象を与えます。
今回に関して言えば攻撃的な印象を与えるキレ長な目は避け、アクセント程度に角度を付けていきたいと思います。

目の色を考える際には左右別の色、所謂オッドアイにすべきかどうかも悩む所かと思います。
人間においてオッドアイは大変珍しいのですが、犬や猫であれば比較的人間に比べて多く、獣耳と合わせるとますます動物を連想できる特徴になるかと思います。
余談ながら、現実世界の猫はオッドアイの場合片方の瞳の色が青、もう片方が橙、黄、茶、緑のようです、何かの参考までに。

眼鏡と合わせる際は配色に注意が必要です、あまりカラフルにしてしまうとまとまりが無くなってしまいます。

改造するアバターをどうするか

これは大変悩み所です、何分どのアバターもよくできています。

色々と考えたのですが、今回は複数のアバターを組み合わせた、所謂キメラアバターを作っていきたいと思います。
顔、髪、尻尾、獣耳はアホ毛がある、帽子を被っている、八重歯がある、猫を連想する恰好をしているという点から受付嬢さんを採用、体は魔法学校制服に対応している、その他様々な服装に対応している、フルトラ適正が高く使い慣れているという点でミーシェを採用していこうかと思います。

今回作成するアバターの要点まとめ

以上、記述してきた内容を簡単にまとめます

・ベビースキーマの定義に従う
・可愛いと思わせる色を多用する
・色の組み合わせを意識する
・超正常刺激を意識し獣耳、帽子、髪飾り、アホ毛を付ける
・ダイナミックボーンを採用し、揺れ物を多くする
・左右非対称のものを扱う際は、アバターから見て右側を意識する
・勲章、腕章、バッジ、名札等はアバターから見て左側に着ける
・泣きぼくろを入れる
・八重歯を採用する
・胸の大きさを控えめにする
・服装は制服を採用し、脚を見せスカートを履く
・眼鏡をかけ、丸いアンダーリム型を採用する
・目の瞳孔を開く
・オッドアイにする
・小動物を連想させるようにする

これら要素を組み合わせてアバターを組んでみましょう。

実際にやってみた

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全体像はこんな具合です、ベビースキーマの定義に従い身長を100cm程と小柄にします。
制服の色は変えようとも思ったのですが、セーラー服は紺+白というイメージが強かったのでそのまま採用しました。

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顔アップ、ベビースキーマの定義に従い顔を横へ広くして丸顔にします。
髪の毛は銀に近い白に、獣耳を横にしたのは私が普段使っているアバターが横側に耳が付いているからでありそこまで大きな意味はありません。

丸いアンダーリム型の眼鏡を採用、猫らしさを出すために首輪を着け、色は赤を採用し目立たせます。
髪飾りはマゼンタを採用しアクセントにしました。

目は猫らしさを出すために現実の白猫によく見られる黄と青の組み合わせを採用、金目銀目と言われ縁起の良い物として扱われているようです。
瞳孔も標準のアバターに比べ大きくして好奇心旺盛な様を表現、通常の目よりも閉じ気味にして多少色気のある印象に調整をしました。
青は鎮静効果のある色なのでアバターから見て左側へ、色気の記号である泣きぼくろも主張を抑えるためにあえて左側へ配置します。

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横から見た図、帽子は制服と合わせるために色を変えてリボンも赤色にします。
私が元々使っているアバターの象徴であるピンズとバッジを帽子へ装着、現実世界に即してアバターから見て左側へ着けます。

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下半身アップ、パンツではなくスパッツを採用。
行動的かつ健康的な印象を与えるためという訳ではなく、普段使いの上で利便性を考えてパンツの採用は見送りました、動き回ったり座ったりするとどう頑張っても見えてしまいます。

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下半身を引き気味に、脚を見せる事でフェティシズムを刺激します。
ソックスを履くか否かは最後まで考えましたが、今回は素足を採用します。

おまけ:色の組み合わせを考える

上記アバターは白、紺、銀、黄、青、赤、マゼンタ、黒の8色の組み合わせにしてみましたが、以下にサンプルとして別の色で組んだ時の印象の違いを載せておきます。

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橙、黒、黄で組み、三毛猫のようなイメージで配色してみました。
何やら世話焼きな印象があります、初心者案内や解説をする時にはこういった配色を意識するといいかもしれません。

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赤紫+真紅の組み合わせ、艶っぽく色気のある印象があります。
真紅はどうにも不人気な印象がありますが、皆様はどうでしょう?

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みんな大好きピンク+赤+赤紫+紫の組み合わせ、なんとも女の子らしい印象を与えてくれます。
ピンクを基調とした登場人物が多い事にも納得の組み合わせかと思います、少女漫画の主人公や東映スーパー戦隊に採用されるだけはありますね。

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黄+青+赤の組み合わせ、明るくかなり快活な印象を与えてくれます。
所謂金髪碧眼と呼ばれるもので、黄と青は補色という関係もあり相性の良い色の組み合わせです。
更にそばかすを追加するとステレオタイプな子供といった印象になります。

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黒を基調とした配色にしてみました、ボーイッシュな印象があります。
黒は男性を連想させやすい色でもあり、中性的な印象を与えたい時には多用してみるといいかもしれません。

終わりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。
実はこの記事の執筆には2ヵ月半程かかってしまっており、かなり難産になってしまいました。
思いのほか資料が少なく、ベースにするアバター選びや採用すべき要素の吟味にかなり時間を費やしました。

冒頭の注意事項にも記載したように「可愛い」という感覚には個人差があり、人によって注視する所も違いますが、基本は押さえられたのではないかと思います。

最後に、花王のシャンプー「エッセンシャル」のCMのキャッチコピーを引用してこの記事を締めたいと思います。


「カワイイは作れる」


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論理的に可愛いは作れる事を証明できたと思います

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