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現代の麻薬 ソーシャルゲームの危険性

皆様ごきげんよう、新型の病気が蔓延する中ですが、ゲームを楽しんでいるでしょうか?
今回はゲームの中でも一際異彩を放っているソーシャルゲーム、略してソシャゲについて取り上げます。
私がソシャゲにハマッた結果抜け出せなくなり、金と時間を溶かしてしまった経緯をお話したいと思います、一人でもこの沼から抜け出せられれば幸いです。

自己紹介

まずは私の記事を初めて読むという方に軽めの自己紹介をしておきましょう。
私は普段VR(バーチャルリアリティ)についての考案記事や案内記事なんかを執筆しており、VRChatというソーシャルVRに入り浸っています。
ソーシャルVRを知らない人にとってはなんのこっちゃ分からないと思いますが、一昔前に流行ったMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG、所謂ネットゲーム)やメタバース(代表的なものがSecond Life)と似たような物だと思って貰えれば大丈夫です。
.hackやソード・アート・オンラインをご存知であれば似たようなものだと思って貰っても構いません、VRやVRChatについての詳しい事は私の執筆した別記事を参照して頂ければと思います。

また、私はゲームがこの上なく大好きです、今まで130以上のタイトルをエンディングまで導いています。
特に好きなジャンルはRPG、アクション、シミュレーションです。

ソーシャルゲームにハマッた切っ掛け

実の所、ソーシャルゲームに夢中になったのは今回に限った事ではありません。
過去1回ソシャゲに夢中になり、その時は飽きてアカウントを消して事無きを得ました。
ブラウザゲームにもハマっていた時期もあり、その時も同じく飽きてアカウントを消しました。
また、MMOに大はまりしていた時もあったのですが、ガチャというものがほとんど無かった時代だったので大して危険だとも思っていませんでした。

あえてタイトルは伏せますが、今回は私が大好きなオフラインゲームがソーシャルゲームになるという事で以前から期待をしており、サービス開始と同時に始めたといった次第です。

ソーシャルゲームに夢中になっていた時の自分

他の趣味や用事を差し置いてずっとスマホを弄っていました。
それこそリリースされて2ヵ月はずっとスマホに齧りつき、攻略を進めていました。
金銭感覚もおかしくなっており、3000円程度の課金なら安いと思ってしまっていました。

今考え直すと完全に狂っているとしか言いようがありません、辞めた今では溶かした時間は1000時間を軽く超え、累計課金額は5万円を突破しています。
これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだとは思いますが、それだけの時間と金額で他に何ができたのかと思うと後悔が募るばかりです。

「楽しい」という名の罠

ここまで読んで勘のいい人は気が付いているかもしれませんが、ソーシャルゲームがつまらない等とは一言も言っていません。
実はそれこそ大きな罠で、ソーシャルゲームは凄く楽しいのです。
クエストをこなすのも楽しいですし、ガチャを回すのも楽しい。
ガチャでレアなキャラやアイテムを当てた時の爽快感といったら筆舌に尽くしがたいものがあります。

真綿で首を締めるという言葉がありますが、この「楽しい」という感情に支配されてじわじわと時間と金が溶けていきました。

人間は習慣の生物

人は毎日何かをこなして生活しています。
ソーシャルゲームの本当の危険性はこの習慣に根付く所にあり、デイリーやウィークリー、日替わりで変わるクエスト等で生活そのものをゲームに支配されてしまいます。
毎日12時に昼飯を食べるのと同じ感覚でゲームの課題をこなすようになり、いつしかそれが習慣となっていきます。

ソシャゲを辞めた今でも私は毎日何をすればいいのかを思い出せます。
何時にクエストが更新されるのか、デイリー報酬が支払われるのか、店舗の品揃えがいつ変わるのか、全て鮮明に思い出せますし、たまに意識してしまう事すらあります。

終わりが無いのが終わり

ソーシャルゲームに限らず最近のネットゲーム全般に言える事ですが、昨今のゲームはアップデートにより内容が追加されていきます。
要する所はエンディングという区切りが無く、延々とゲームが続いていくのです。
これが恐ろしく、一般的なコンシューマゲームであれば詰め込める内容にどうしても限界があり、何れは「飽き」が来ます。
しかしソシャゲに関しては何らかのアップデートを矢継ぎ早に重ねていき、ユーザーを飽きさせるという事をさせません。
その結果として、延々とゲームを続ける事になります。

射幸心という麻薬

唐突ですが、ゲームは何故面白いと思いますか?
練られたシナリオ、重厚な世界観、中毒性の高いゲームシステム?
それらも勿論そうですが、一番は成長しているという実感こそがゲームの面白さだと私は考えます。
ソシャゲにおいても根幹は同じで、レベルアップをして成長し、新たな武器や仲間を集めて、難しいダンジョンやボスを攻略する事によって楽しみを見出します。
しかしここで大きな問題が発生します、成長したり強い武器や仲間を手に入れるためには課金が必須になります。

この課金システムが極めて危険で、確率が0.何%やら1%ちょっとのものを所謂ガチャで引かないと強くなれません。
恐ろしい事にこのガチャを引くという作業は楽しいのです、何が出るのかドキドキしますし、実際に狙いのものが出た時の達成感といったら前述した通り筆舌に尽くしがたい爽快感と達成感があります。
それ故に課金を繰り返してしまい、一気に金が溶けてしまいました。

また、これは私のやっていたゲームにあったシステムなのですが、キャラクターのレベルやステータスキャップ解放にも課金が必要になり、金がガサガサと溶けていきました。
前述した通りゲームの面白さは成長している実感にこそあるので、ステータスの成長をさせたいがために課金を繰り返してしまいました。

この様に、ゲームの面白さの根幹の部分に金銭を絡める事によって金を吸い上げるシステムがソーシャルゲームの怖い所なのです。

ソーシャルゲームは楽しいもの

ガチャのシステムや課金は否定したいものの、ソーシャルゲームそのものは楽しいものだと私は思います。
ゲームに生活リズムを支配されてしまうのは人によって好き嫌いが分かれそうですが、それでもソシャゲそのものはゲームとして面白いと思います。

私が失敗したのは何かひとつに打ち込むと周りが見えなくなってしまうという自分の性格を把握できなかった所にあります。
ひとつのタイトルを何百時間、何千時間とプレイしてしまうタイプなのでソシャゲといえどもやり込むというのは目に見えて分かっていた筈なのに、そこを失念してかなりの時間と金銭を失いました。
カジュアルにゲームをプレイする人ならまだいいかもしれませんが、ゲームをやり込みする人は特に注意が必要だと私は思います。

終わりに

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
なんやかんやで辞めたソシャゲは好きなゲームなのでタイトルは伏せますが、金輪際ソシャゲはやりません、絶対に、絶対に、絶対に。

現在ソーシャルゲームに夢中になっている人は少し考え直した方がいいかもしれません。
つぎ込んだお金で他のゲームを買いませんか?
つぎ込んだ時間で他の趣味を見つけませんか?

現実の物を買った際は資産として現物が残るものの、サービスに対しての課金は本当に何も残る物がありません、後悔の無い時間とお金の使い方をしたいものです。
私は今後もゲームを続けますが、買い切り方のゲームを中心にやっていきたいと思っています。

最後に、古代ギリシアの哲学者であるアリストテレスの名言でこの記事を締めたいと思います。


「欲望は満たされないことが自然であり、多くの者はそれを満たすためのみで生きる」


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皆様もソシャゲは程々に、私みたいになるぞ

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