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シンギュラリティは近い、だろうか?

皆様ごきげんよう、昨今、いえ今年に入ってからというものStable DiffusionやChatGPTといった、所謂「生成AI」が耳目を浴び続けています。
今回の内容はそういったAI、人工知能とそれらが行きつく先と言われる「技術的特異点」を扱った記事となります、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

【注意】
完全に主観による感想になります、情報に間違いや齟齬が発生する可能性がある事をご了承下さい。
また、当記事内には特定の思想を強調する表現が含まれていますが、他の如何なる思想、宗教、文化等に対する差別を助長するものではなく、優劣をつける意味合いは無いという事を予めご了承下さい。

技術的特異点とは?

そも技術的特異点、タイトルにもなっているシンギュラリティとは一体なんぞやという所から話していきましょう。
シンギュラリティというのは人工知能や機械学習、ロボティクス、バイオテクノロジーなどの急速な進歩が相互に補完し合い、人間の知能を超える知性の創造が起こり、人類の未来が大きく変わるという概念を指します。

この技術的特異点はアメリカの発明家であり起業家、未来学者でもあるレイ・カーツワイルによって提唱された概念で、勘違いされがちですが汎用人工知能(AGI)、我々人間の上位互換と言っても良い知能である所謂「強いAI」や「超知能」の登場を指す事ではありません。カーツワイルの提唱するシンギュラリティとは2045年頃起きると言われており、特異点と名が付く通り未来予測で観測が不可能になる地点の事を指します。

「未来予測?そんな事できるのかよ!?」

そんな風に思う方も多いと思います。
こちらも同じくカーツワイルの提唱した概念である「収穫加速の法則」に基づいており、情報技術やテクノロジーの進化は指数関数的な成長をするという法則を指します。

「指数関数」という聞きなれない単語が出てきたので少々説明しましょう。
指数関数的に増えるものの分かりやすい例がドラえもんのひみつ道具であるバイバインでしょう。
これは一滴たらすと物体を5分ごとに倍に分裂する薬品で、劇中では栗まんじゅうに対してかけられ、5分ごとに増えていく栗まんじゅうに対処しきれなくなってしまうというちょっとしたホラーとして描かれています。

UE5によるバイバインで指数関数的に増える栗まんじゅうの例

この栗まんじゅうのように、技術というのは最初の方は穏やかに増加をするが、時間が経つにつれて増加率が急速に増えていき、最終的には観測が不可能になる領域、即ち「特異点」に到達するというのが技術的特異点、所謂「シンギュラリティ」です。

何故この記事を書こうと思ったのか?

少々本題から外れて、そもそもどうしてこんな記事を書こうかと思い立ったのかを語りたいと思います。
シンギュラリティという概念そのものはカーツワイルの著書「ポストヒューマン誕生」が2005年に出版され、日本においては2007年に書籍化されましたが、まだ一般的には広まっていませんでした。
私がこの概念を知ったのは、2015年当時ドワンゴが行っていた将棋電王戦からで、これは当時行われていたプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトウェアとの対局で、そこからシンギュラリティについて調べ始め、前述したポストヒューマン誕生も読みました。

直接的に書こうと思った切っ掛けは皆様覚えていますでしょうか、2022年の9月、AIイラスト生成サービスのmimic(ミミック)が絵柄を盗用されたり悪用されたりする可能性があるとの事でリリース直後に大炎上し、わずか1日でサービスを停止したという事件が起きました。
mimic以前にもMidjourneyやStable Diffusionといったイラストを生成するAIはありましたが、正直象徴画の範疇を出ない代物でしなかなったので炎上とまでは行きませんでした。

そんなこんなでサービスを停止させられたmimicですが、同年10月にNovelAIと呼ばれるAIイラスト生成サービスが開始され、耳目を集めました。

NovelAIが世間に与えたインパクトは相当なもので、当時のDLsiteにはAIに描かせた有料エロCG集が大量に売り出された程でした。
当時自分が思った感想としては「まぁAIで描いたと言われれば確かに凄いけど、まだ人の手で描いた物には到底及ばんよ」といった感じでした。

時は流れ2023年4月、モデリングの勉強をしていた際、知り合いがStable Diffusionを使ってAIでイラストを生成しているとの情報が入ってきました。
この時見せてもらった絵を見て大変驚いたのを今でも覚えています、mimic騒動からまだ半年とちょっとしか経っていないというのに画像生成AIというのは信じられない程進化していたのです。
最早NovelAIが玩具に見えるレベルで進化しており、爬虫類が怪獣になっていました。
それから私はSSDを増設し、PCに積んでいるGPUを使ってStable Diffusionをローカル環境で動かし始めました。

適当に呪文を入力して弾き出された絵

モデリングに色々使えないか模索している最中、ポージングを固定できる方法を覚え、三面図を出力する事にも成功しました。

画像生成AIは現在進行形で凄まじい速度で進化を続けており、今後の動向にも注目して行きたい所です。

一方、文章生成AIが何やら凄いという事で世間ではChatGPTが話題になっていました。
実の所、今書いているこの文章もChatGPTに手伝ってもらい書いています。

バイバインについて説明するChatGPT3.5君

更にはChatGPTにVRMのアバターを使い、VOICEVOXで性格・姿・声をメイクできるアプリケーションであるおしゃべりAIがリリースされ、大変驚きました。

そんなこんなあり「あれ、技術の進歩が思った以上に速ぇーなオイ」と思い立ち、筆を取った次第です。

カーツワイルの未来予測

ここからは2005年に執筆されたThe Singularity Is Nearの内容に沿って、現在から未来に至るまで何が予測されていたのかを見ていきましょう。

2010年代
・コンピュータは小さくなり、ますます日常生活に統合される

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットの登場を予見しての事でしょう。
実際生活必需品と言い切っても良い程浸透しており、誰もがスマートフォンを持つのが当たり前の時代になりました。

・高品質なブロードバンドインターネット接続は、ほとんどどこでも利用できるようになる。

4Gや5G、LTE回線、ポケットWI-FIルータ等を指しているものでしょう。
3Gの頃はお世辞にも使いやすい代物とは言えませんでしたが、4G以降ポケットの中にインターネットを持ち歩ける生活になりました。

・バーチャルリアリティの生成。ユーザの網膜上にビームの映像が投影される眼鏡の登場。これらの眼鏡は新しいメディアとなる。例えば、外国語で話される言葉は眼鏡をかけているユーザーへ字幕のように表示される。

2016年はOculus Rift CV1、HTC VIVE CE、PlayStation VRの発売年で、所謂VR元年と言われる年になりました。
2020年に発売されたOculus Quest2(現Meta Quest2)は1480万台以上売り上げ、現在も記録を更新し続けています。
若干時期こそズレましたが、バーチャルリアリティとVRゴーグルは流行りつつあると言って良いでしょう。
ユーザの網膜上にビームの映像が投影される眼鏡の登場は、現在ではARグラスと呼ばれる代物として発売、または研究されています。
今の所スマートフォンを置き換えるような新しいメディアにはなっていませんが、ビジネス用途では既に利用が始まっているそうです。
翻訳機能については、ARグラスを実際使った事が無いのでなんとも言えませんが、DeepL翻訳やGoogle翻訳の台頭により、少なくとも文章ベースであれば世界中の文字が分かるようになりました。

・さまざまな日常のタスクでユーザーを助けることができる「バーチャルアシスタント」プログラムを搭載したコンピュータの登場。

AmazonのAlexaやAppleのSiri、現在ではChatGPTも該当するかもしれません。

・携帯電話は衣類に組み込まれ、ユーザーの耳に直接音を投影することができるようになる。

スマートフォン及びBluetooth機器、骨伝導スピーカーや完全ワイヤレスイヤホンを指しているものでしょう。

・家庭用ロボットが家を掃除している可能性がある。

言わずと知れたルンバですね、最近は色々な所からロボット掃除機が出ているそうな。

・10TBのストレージが1000ドルで購入できる。

当時の値段は分かりませんが、記事執筆時現在では10TBのWestern Digital製ハードディスクドライブが3万6000円(258ドル程)で買えます。
尚、10TBは本書曰く人間の脳の記憶容量に相当するそうです(現在では諸説あります)

2020年代
筆者の個人的な感想ですが、この時期は収穫加速の法則におけるグラフが急激に伸び始める段階で、執筆時現在急速に変化しているのを肌感で実感しています。
この時代で最も注目すべき事例は機械学習やディープラーニングの応用、或いは脳機能の解明等によって汎用人工知能(AGI)、所謂「強いAI」の登場でしょう。
とはいえ、あと7年弱で実現できるのかは分かりません。

・遺伝学、バイオテクノロジーにおける革命はそのピークに到達する。
2020年代の間に、人間は自分の遺伝子を変化させる手段を持つことになるだけではなく、「デザイナーベビー」は自分の皮膚細胞を若々しい他の細胞に形質転換することによって、自分の身体の組織や臓器のすべての若返りが実現可能になる。
人々は根本的に平均寿命を延長し、病気や老化から離れて自分の生化学を「再プログラム」することができるようになる。

・自動運転車が普及し、交通事故の減少や効率的な移動が実現される。

・ナノテクノロジーの革命が開始される10年、この10年はまた、ロボット(或いはAI)が※チューリングテストを通過、教育を受けた人間と同等の知性になる。

※チューリングテスト
ある機械が「人間的」かどうかを判定するためのテスト。
例えば絵であれば人間が描いた絵とAIが生成した絵、どちらが描いたかを伏せて当ててもらうといった事が該当する。

・1000ドルのパーソナルコンピュータは人間の知性をエミュレートするために必要なハードウェア性能を持っている。

・サイズが100ナノメートル未満のコンピュータが可能になる。

・最初の実用的なナノマシンが、医療目的のために使用される。

・人間の脳全体の正確なコンピュータシミュレーションが可能になる。

・血流に入る事ができるナノボットは、この10年の終わりまでに(必ずしも広く使用されていないが)存在することになる。

・一部の軍事無人偵察機や陸上車両は、100%コンピュータ制御される。

・この10年の後半では、仮想現実(バーチャルリアリティ)は、本当の現実と区別がつかないほど高品質になる。

2030年代
この年代から先は完全にSFの世界です、後述する「強いAI」が「知能爆発」を起こすが故にこういった世界となるのでしょう。

・精神転送(マインド・アップローディング)は成功し、人間がソフトウェアベースになる。

・ナノマシンは、脳内に直接挿入することができ、脳細胞と相互作用することができる。
その結果、真のバーチャルリアリティが、外部機器を必要とせずに生成することができる。

・記憶用脳ナノボット、または「経験ビーマー」として知られている人間の日常生活のリアルタイム情報脳伝送を使用して、他人の感覚を「リモート体験」できるようになる。

・人々の脳内のナノマシンは脳の認知、メモリ・感覚機能を拡張することができる。

・ナノテクノロジーは人の知性、記憶や人格の基礎を変え、人々は自分の脳内の神経接続を自由に変更できる。

・バーチャル売春が盛んになり、法規制が行われる。

全くの余談ですが、バーチャルリアリティでの風俗は現状存在していたりします。

2040年代
・人々は仮想現実で時間の大半を過ごすようになる。

・「フォグレット」(人体をとりまくナノマシン群、人間の外見を自由に変化させる)が使用されている。

2045年:シンギュラリティ
1000ドルのコンピューターは人類全てを合わせたものより知的なものになる。

技術的特異点、人工知能は地球上で最も賢く最も有能な生命体としての人間を上回るように発生する。
技術開発は、自ら考え、行動し、通常の人間には何が起こっているのか理解できないほど迅速に相互通信できるマシンによって引き継がれる。
マシンは、AI自らの手でそれぞれの新しい世代が迅速に開発される、自己改善サイクルの「暴走反応」に入る。
これ以降、技術の進歩は、マシンの制御下におかれ、爆発的であるため、正確に(それゆえ「特異点」という)予測することはできない。

・特異点は永遠に人類の歴史の進路を変更する非常に破壊的、世界的な変化を起こすイベントとなる。
暴力的なマシンによって人類が絶滅させられる可能性は、人間と機械の間の明確な区別はもはやサイボーク化で強化された人間とコンピューターにアップロードされた人間の存在のおかげで存在せず、ほとんどありえない。

・「真に生きるに値する時代」の到来。

強いAIとは?

シンギュラリティが起こる上で欠かせないのが汎用人工知能(AGI)、通称「強いAI」です。
この「強いAI」とは、雑に言ってしまえば人間の知能と同等またはそれ以上の知能を持つ人工知能の事で、現在これに該当するAIは存在しません。
前述の通りカーツワイルの予想ではこの強いAIは2020年代には登場するらしく、教育を受けた人間と同等の知性となるそうです。
更には1000ドルのパソコンが人間の知性をエミュレートするためのハードウェア性能を持つそうです。

個人的な実感としては、強いAIの登場が本当に2020年代に登場するかどうかは分かりませんが、ことパソコン、ハードウェアに関しては満たせそうな気がします。
執筆時現在において概ね1000ドルのパソコンは画像生成AIであるStable Diffusionをローカル環境で動かす上で十分なスペックをしており、収穫加速の法則に乗っ取り考えるのであれば行けそうな気はします。

この「強いAI」が自分より強力なAIを作り、更にそのAIが性能の良いAIを作るといった形で、自己改善と強化が人間とは比較にならない速度で行われる、これを「知能爆発」と呼びます。

「強いAI」は人間の(少なくとも生身の状態の)発明する最後の発明品と呼ばれる事もあります、何故なら、今後の発明や改善は人間ではなくこの「強いAI」により行われるからです。

トランスヒューマニズムについて

「オーキードーキー、兎に角AIや技術がとんでもない事になるのは分かった、でもAIが反逆したりするんじゃないか?」

洋画やゲームによくある展開として、高度に発達した人工知能が人類に反旗を翻し殲滅させる、ないしディストピア社会を構成してしまうというのがあります。
こういった心配は全くの杞憂であると言って良いでしょう、何故なら我々人間自身も自己の体を遺伝子改造なりサイバネティック技術により改造していくのですから。
このような形で人間を人工的に進化させようという考えをトランスヒューマニズムと呼び、前述した精神転送(マインド・アップローディング)もこれに含まれます。

人間は機械やAIに近づき、逆に機械やAIは人間に近づく事によって、将来的には人間と機械やAIは境界が曖昧なものになると予想されます。

人間的な、あまりに人間的な

フリードリヒ・ニーチェの著書として有名ですが、我々人間が人工的に進化しようとも、技術がいくら発展しようとも、人間は恐らく人間足りえる存在のままでしょう。

例えば食事、将来的には電力やその他エネルギーを補完する技術によって何かを食べるという行為そのものが無くなってしまうでしょう。
しかし味を楽しむ行為としての食事は残り、それは恐らくバーチャルリアリティの世界において行われる娯楽のひとつとなるでしょう。

例えば睡眠、恐らく寝る行為そのものは意味が無くなるのかもしれません。
それでも人間は寝るでしょう、必要があれば睡眠で任意の時間を飛ばすようになり、好きな時に起きるでしょう。

例えば遺伝子を残す行為、自らの遺伝子を残すという点で言ってしまえば、極論自分自身が不老かつ疑似的な不死(死んだ後蘇らせる技術等)の状態であればわざわざ子孫を残すといった行為は不要なものとなるでしょう。
それでも人々、或いは人と人工知能は互いに愛し合い、娯楽としての恋愛や生殖行為を楽しみ、また子孫や後継者を好みで残すでしょう。

こういった人間的な本能に基づく行為は、もしかしたら後年振り返ってみると不要なものとして切り捨てられてしまう価値観なのかもしれません。
性別や外見、年齢や種族までもを全て好きなようにカスタマイズできる世の中になっても尚その人の持つこだわりは残るでしょうし、もしかしたら新しい価値観が出来上がるのかもしれません。
この人間が人間足りえる何かは現代においては「個性」だとか「魂」、「人間性」と表現される事があります。
人工知能がこれらを獲得するのかどうかは一旦置いておくとして、少なくともこの記事を読んでいる現代の人々の価値観は当分変わらないだろうと私は思います。

真に生きる意味

人間の完全上位互換たる存在が現れ、労働が無くなり、全てが万能かつ完璧な状態になったら我々人間は一体何を楽しみに生きていけば良いのでしょうか?
この答えは恐らく、人間には理解ができないレベルの超知能が作り出した娯楽を享受し続けるといった、人によってはつまらない答えに行きつくような気がします。
もっとつまらない言い方をするのであれば、脳の報酬系回路を活性化させ、ドーパミンやβエンドルフィンといった脳内麻薬を出す作業に専念するという事になります。

仮に不老不死になったとしても、所謂「生きがい」が無ければ人は恐らく死や消滅を願うでしょう。
それを阻止するためには適度に脳内麻薬を出し、場合によっては直接的に脳を弄り快楽を発生させる形になるのかもしれません。

神は死んだ、が・・・

フリードリヒ・ニーチェの有名な台詞で「神は死んだ」といったものがあります。
しかし私はこう考えます「神は死んだが、何れ作られる」と。
将来的に価値観が変わる可能性が多分にあるため、これはあくまで現代の価値観であると前置きをしておかなければいけない事ですが、人間の英知を遥かに超えた超知性が誕生するのであれば、それは最早「神」と呼んでも差し支えない存在ではないでしょうか?
その超知性の下で人工的に作られた楽園(仮想現実世界)と、人工的に作られた天使達(仮想現実世界のNPC)に囲まれて暮らす、それは現在「天国」と呼ばれるものと相違無いものではないでしょうか?
演劇技法ではなく文字通りのデウス・エクス・マキナ、機械仕掛けから出てくる神様という訳です。
もしかしたら、人工知能崇拝という現代の我々から見ると滑稽に見える新たな宗教が出来上がるのかもしれません。

アンドロイドは感情を持ち得るのか?

なんだかとんでもない方向に話がぶっ飛んでしまった感があるので、ここでもうちょっと現実的な話をすることにしましょう。
人間と同じか人間以上の人工知能が仮に登場するとして、果たしてその人工知能は魂や感情を持ち得るのでしょうか?
これについては「分からない」というのが答えです。
そもそも感情、或いは知性や心と呼ばれているものが曖昧過ぎるのです。
現代においても脳の仕組みや機能は未だにブラックボックスです、そもそもどういう仕組みで動いているのかもハッキリとした答えが出ていません。
仮に人間と全く同じ仕組みで動く人工知能が出来上がったとしても、所謂「魂」が無いのかもしれません。

この答えに対する現状における回答は、誰がどう見ても「魂」や「心」がありそうに見える「反応」を返す人工知能であれば出来上がるのではないだろうかといったものです。
少し怖い事を言うと、そもそも魂だとか感情というのは概念的なもので、我々人間も五感から感じ取った信号に対して反応を返しているだけの存在なのかもしれません。
よしんばそうではなくても、我々人間を喜ばせたり満足させたり、或いは不安にさせたり怒らせたりといった、感情を揺さぶる「反応」を返す人工知能の完成は、そう遠い未来ではないと思えます。

道具としての人工知能

人工知能に感情が芽生えるかどうかはさておき、あくまで人工知能は人間の「考える事」を代替してくれる道具に過ぎません。
これは扱い方を間違えると取り返しのつかない悲劇を生む可能性があります、人間が悪意を持って扱えばその被害は計り知れません。
しかし、だからといって人工知能研究や開発を辞めようと思うのはあまりにも短絡的過ぎます。
例えば自動車は扱い方を間違えれば人を殺傷するものになりかねませんが、だからといって自動車を無くして良い理由にはならないのです、無くしてしまえば経済や世界のシステムそのものが根本的に崩壊してしまいます。

人工知能以外のテクノロジー全般に言える事ですが、その道具や発明が強力なものであればある程、扱いは慎重に行わなければならないのです。
恐らく人間に残された最後の課題は、この超強力な発明品に対する「責任」を負う事なのかもしれません。

終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございます。
冒頭に書いた取り、今年に入ってからというもの「生成AI」は耳目を浴び続けており、毎日のようにTwitterのトレンドに入っています。
また、世界中ではこの人工知能を制限すべきないし禁止すべきかどうかが真剣に議論されており、呑気に構えているのは割と日本だけのような気さえしてきます。
今回技術的特異点という題目でこれらを取り上げたかったのは、人工知能が進化した先にある目的地点を共有したかったからというのが大いにあります。
人によっては相容れない考えがあったかもしれませんし、それらは今後大いに検討すべき事案だとも思います。
この記事を読んで、そういった議論や思考の切っ掛けを作れたのであれば、これ程嬉しい事はありません。

人工知能は日々進化をしています、いつか素晴らしい世界が出来上がる事を夢見たいものです

以下、関連書籍

ポストヒューマン誕生は、正直長く分厚いのであまりオススメしません。

今から読むのであればこちらのエッセンス版をオススメしています。

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