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ラック出版が創業以来値上げ無しなワケ

こんにちは、ラック出版です!

実はラック出版、創業して(厳密には同人誌の印刷を始めて)もう13年ほど経つのですが、
その間一度も値上げせず、ずっと同じ価格のまま営業しています。

13年の間に5%→8%→10%と二度の消費税増税があり、そして昨今ではコロナの影響や原材料費の高騰などもあり、正直に言って厳しい状況が続いているのですが…

そんな状況にあってなお値上げをせず、お値段据え置きのまま続けているのは何故なのか、この記事で少しだけお話させていただきたいと思います。
 

理由としては大きく分けて2つあります。
・値上げしてお客様が離れてしまう方が困ること
・同人文化を衰退させたくないこと
この2点です。

まず、同人誌は趣味のものです。
筆者もそうなのでわかりますが、本当にお金と時間のかかる趣味です。
お客様の大多数は、ご自身の生活を成り立たせたうえで
大なり小なりの余白を使って、同人という趣味を楽しんでいる方がほとんどだと思います。

ですが衣食住など生活必需品、そして税金が値上がりし続け
だというのに所得はあまり上がらず…というこの不況。
趣味への支出というものは、残念ながら真っ先にカットされがち。

ラック出版は小さい会社なので、印刷価格を値上げすることで1人でもお客様が離れてしまうと、その時点でマイナスのほうが大きいのです。

それは経営的な面でももちろん、
同人誌の文化的な面の話でもあります。
 

今年の夏、コミケがめでたく100回目の開催となりました。
コミケだけではなく、様々な即売会が「第〇回」と続いていますよね。

描き手や書き手がエネルギーを注いでつくった作品が
印刷会社によって印刷され本になり、
会場でたくさんの人の手に渡る。
何にも代えがたい楽しさがあると思います。

そうして続いてきた同人誌の文化を、不況を理由に衰退させるのは、やっぱり惜しいことです。

抗えない流れというものも、もしかしたらあるのかもしれません。
ですが今はまだ頑張ってみたいと思っています。

だからラック出版はこれからも
体力の続く限り値上げせず続けていきます。

だからどうか皆さんは本をつくり続けてください。
そしてぜひ、私たちにそのお手伝いをさせてくださいね!
 

著者:CK(ラックスタッフ)