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ステーキングって何だろう?

はじめに

Project LUCKと書く人

Project LUCKメンバーの松永です!Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。

今回のテーマ

今回は暗号資産業界でも影響力を広げ、興味をお持ちの方も増えてきている【ステーキング】について、ご説明したいと思います!

昨今よく聞くようになった「WEB3.0」や「暗号資産」といった言葉ですが、それらはただでさえなじみがなく覚えるのが大変なのに、それを用いたサービスやシステムの事をちゃんと理解しようとすると、気が遠くなりますよね・・・

そこで、今回は株式会社マーキュリーのメインサービスである「ステーキング」にフォーカスして、その仕組みやアレコレについて皆さんに説明、紹介していきます!



ステーキングの仕組み

ステーキングとは、暗号資産を用いることで報酬を得るための仕組みの1つであり、対象の暗号資産をただ保有する(もしくはロック状態にする)ことで、ブロックチェーンのネットワークに参加し、システムの維持や承認に貢献することとなり、その対価として暗号資産を預け入れた期間や数量に応じた報酬を得ることができる仕組みとなります。

出展:CoinTrade HP


ステーキング報酬

報酬がブロックチェーンから発生する現象として【マイニング】(※1)がありますが、これは暗号資産を資金としてコミットすることで、ネットワーク参加者(ステーカー:ステーキングをしている人、ノード(※2)、バリデーター(※3))がブロックチェーンのネットワーク内で悪意あるものを拒否しながら誠実に作業し、トランザクションを正しく検証していきます。
 
この見返りとして、ステーカーは通常、ステークしたものと同じ暗号資産で一定量の報酬を受け取ることができます。そして、それぞれの暗号資産のネットワークによって、どのような報酬結果になるのか、そのプロセスは異なります。
 
そして、その作業を複数人で実行したり、分散することができる事こそが【ステーキング】と呼ばれるのです。
 
通常、トランザクションを検証するためにバリデーターが選択されるたびに、固定額の報酬が発生します。これが発生することにより、バリデーターはそれらを新しいトランザクションのセットとして、データベースまたはブロックチェーンに実際に記録していき、ブロックチェーンに追加する新しいブロックを「生成」または「検索」するのです。(そのため、この報酬は通常「ブロック報酬」と呼ばれます。)注意点として、バリデーターは、不正な行為、例えば悪意ある取引や無効な取引を受け入れてしまうと、他の誠実なステーカーに発見され、将来の分も含めた報酬を失う可能性があります。

注釈
※1:新たなブロックを生成し、その報酬として暗号資産(暗号資産)を手に入れる行為のこと。一般的には、「採掘」を英訳した言葉。
 ※2:暗号資産(暗号資産)のネットワークに参加している、コンピューター端末の事。(例:パソコン、スマートフォン、タブレット端末)
 ※3:ブロックチェーンに記録されるデータの内容が正しいかどうかを検証するノードのこと。

出展:Coinbase "What is staking?"


プルーフ・オブ・ステーク(PoS)

暗号資産のステーキングは、プルーフ・オブ・ステーク(Proof-of-Stake:以下「PoS」)で利用できます。
 
特定の管理者がいないブロックチェーンですが、その都度データを更新するために承認者がそのデータの正しさを確認、承認、更新していく必要があり、その承認者を選ぶ方法の一つが「PoS」という仕組みとなります。そして、それに参加することこそが「ステーキング」という行為となるのです。
 
前述のように、選ばれた人が承認者となり、データの承認と追加を行い、その対価として報酬を得られるようにプログラムされています。(それがつまり、「預けておくだけで報酬が得られる」仕組みを指す)そして、承認者に選ばれる確率は一応「ランダム」と謳っていますが、実際は暗号資産をより多く、そしてより長期間預けている人(ステーキングしている人)ほど、その承認者に選ばれる確率が高まり、その結果、報酬の暗号資産も増えるという形になります。
 
PoSブロックチェーンは、もともとビットコインで使用されていたプルーフ・オブ・ワーク(PoW:Proof-of-Work)の代替モデルとして開発されました。PoWでは、マイニングの成功確率がシステム全体の計算力と自身の計算力の比によって決まるため、高度なコンピューティング能力を有する特殊なマイニングデバイスの使用が必要となります。そのため、参加者や採掘者(マイナー)は、維持に多額の費用がかかるという大きなデメリットを抱えています。一方、PoSでは、これらの暗号通貨マイニング装置が不要になるため、上記で述べたように、ネットワーク維持に参加する人々は暗号資産をコミットするだけでOKとなるのです。

出展:仮想通貨Watch「HashHub、仮想通貨のステーキング事業を開始」


ビットコインのネットワークでは、高度なセキュリティを維持するための”transaction fees”(いわゆる手数料)が高騰する事態となっており、それにより「分散型の暗号資産のネットワークを維持するためには、多大なエネルギーを今後も消費し続ける必要があるのか」という懸念が出てきました。そのため、なるべくエネルギーの消費量を抑えつつ、P2Pのネットワークを理論的にも技術的にも維持できるシステムを構築することが非常に重要となったのです。
 
そのような背景がある中で、PoSのコンセプトについて協議が公で始まったのが、2011年初めのことでした。そして同年10月には、”PoS”および”Coin Age”(ビットコインの取引やマイニングなどを行うときに優先的に使用される、コインの保有年数を示したもの)の定義が確立され、それによってPoSが、それまで主流となっていたPoWに取って代わることが出来るのではないか、との認識が浸透し、様々なサービスやシステムの確立に動くこととなっていきました。
 
それから今日までの約13年の時を経て、仮想通貨の世界を人々や企業にとってより身近なものにしたPoSが大きな変革・革命をもたらし続けてきたのは、もはや説明不要です・・・!

出展:HEDGE GUIDE「Krakenがステーキングサービス大手のStakedを買収 | サステナビリティ×ブロックチェーン情報メディア【HEDGE GUIDE Web3】 」


引用:


株式会社マーキュリー:CoinTrade HP


PPCoin: Peer-to-Peer Crypto-Currency with Proof-of-Stake

https://people.cs.georgetown.edu/~clay/classes/fall2017/835/papers/peercoin-paper.pdf ( Sunny King, Scott Nadal, August 19th, 2012)

ステーキングとは何ですか?報酬の獲得とステーキングのリスクの最小限化
https://learncrypto.com/ja/knowledge-base/how-to-earn-crypto/what-is-staking-earning-rewards-and-minimising-risks-of-staking


仮想通貨のステーキングとは?やり方や利回り・おすすめの取引所を徹底解説


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