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いじめ(意味がわかると怖い話)

 ある中学校で一ヶ月の間にA子とB子の2人の自殺者が立て続けに出るという事件が起きた。そのクラスでは陰湿ないじめが行われていたらしいという噂があったが、どうにも実態はよく分からない。学校側は真相究明に及び腰だし、クラスメートも何かを恐れてか、怯えた顔をして誰も話そうとはしないのだ。まるで一刻も早く事件を忘れたがっているかのようだった。

 A子の親は真相が気になり、A子の使っていたメッセージアプリをなんとか復元して同級生との会話をのぞき見たが、どう見てもA子はいじめの被害者には思えなかった。むしろ上位カーストの友人たちと楽しく笑い合っている様子だった。しかし、自殺直前のメッセージを見るとA子の親の顔が凍りついた。そこには「死ね」とただ一言入力されていた。発信元はB子だった。その瞬間A子と親しくしていたクラスメートが怯えた顔をしていた理由を理解した。









答え

 いじめの加害者だったのはA子たち上位グループで、ターゲットだったのはB子である。自殺はB子⇒A子の順番で発生した。B子が自殺してから、死んだはずのB子からA子へ「死ね」というメッセージが送られ、その直後にA子は自殺している。いじめを苦に自殺したB子によってあの世に引きずり込まれたのだろうか・・・


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