<MBTI>各タイプを外見で見分ける方法
MBTIタイプの見分けは難しい。実際にテストをやらせてみるのが早いが、任意の相手にテストをやってもらうのは難しいだろう。そもそもテストの診断結果は思われているよりも変動が大きい。したがって長期に渡るじっくりとした観察が不可欠である。
しかし、もっと簡単にタイプを見分けたいという人も多いだろう。今回は私の経験を元に各タイプの外見的特徴を考察してみた。人を見た目で判断するのは好ましいことではないが、簡易判別法として考えてほしい。
見分けるのが容易なタイプ
ESFP
ESFPは典型的な陽キャである。大体小中学校では一軍にいるだろう。遊びが好きだし声も大きい。したがってESFPの存在はほとんどの環境で目立つ。
ESFPは基本的に「良い奴」であり、外見がニコニコしていることが多い。性格のいいパリピだ。ニコニコはしているがオドオドとした表情ではなく、純粋に明るくて楽しそうな顔をしている。ESTPと違って柔和な印象が特徴的だ。
ESTP
ESTPもESFPと同様の陽キャであり、その存在はあらゆる環境で目立つ。ESTPの見分けは容易だ。独特のオラついた感じがあるのである。同じ陽キャでも攻撃的な雰囲気が目立つ。チンピラやヤンキーと言った方が良い。
ESTPはしばしば写真で変顔をするが、その雰囲気はかなり威圧的だ。遊び好きなボスザルという雰囲気である。目が常にギラギラしている。不動産関係に多い気がする。
ENTP
ENTPは非常に癖が強い。見分けるのは極めて容易だ。陽キャやヤンキーの雰囲気が一切ないのにとにかく目立ちたがる。そしてその雰囲気はどことなくダサい。パリピではなく、うるさいオタクという感じなのである。
また彼らはかなり議論好きなので、所構わず論戦を仕掛ける傾向がある。大きな声で「これからのビジネスは〜」とか「〇〇の見解は馬鹿だ」などと言っている人間がいたら高確率でENTPだ。
表情はTP特有のどこか余裕をもたせたようなニヤニヤしたものが多い。いたずら好きであり、実際にイジメに手を染める危険性が高い。公の場に出ているにも関わらずふざけた行動・言動を取る者が多い。
INTP
INTPの容姿はわかりやすい。要するにオタクである。見るからにダサいし、そもそも本人に容姿への興味があるのかも不明だ。ENTPは議論を起こして相手に反応してもらうのが目的なのに対し、INTPは自分の興味のあることを語りたがるのが特徴である。ENTPは世間にウケることを重視するが、INTPは自分の興味のない項目には無関心である。
INTJ
INTJもかなり見分けやすい。陽キャとは真逆の人間だが、極めて独特の存在感を放っているからである。INTPと違って隙らしきものが全く無く、控えめながらかなり自己主張が強い。また自分の間違いを認めることもない。
会話スタイルは議論というより主張に近く、あやふやな意見は人前で言うことはない。権威主義的な学者といった雰囲気が適切である。とにかく頭は良さそうだ。
TJ型特有の感情表出の少ない容姿が特徴である。残念ながらあまり垢抜けた容姿とは言えず、強面のINTPといった感じだ。「怖い」「うざい」といった印象を持つ者もいる。
見分けるのに注意が必要なタイプ
ESTJ
ESTJはESTPやESFPに比べると特徴を捉えにくい。
まずTJ型特有の隙のない表情が特徴だ。テンションは高いので陽気に見えるのだが、P特有の楽しそうな感じがない。体育会系や軍人といった雰囲気がぴったりだ。
また、声が大きい割に意外に話す内容が薄い。ENTJと違って自己主張が殆ど見られないのだ。彼らの叫ぶことは基本的にその組織で是とされている価値観である。ESTJの思い出を思い返すと意外に内容が思い出せいないことが多い。また、世間で思われているよりも冷血漢タイプは少ない。脳筋といった表現が近いと思われる。
ESFJ
ESFJはES系列の中でそこまで特徴が目立たない。明るくて社交的であり、陽キャグループに混ざっているのはESTJと似ている。ただそこまでオラついておらず、明確に優しい雰囲気なのが違いだ。自己主張は全く無く、代わりにお節介的な振る舞いが見られる。みんなで登山をしている時に人知れず脱落者がいないか気にかけているタイプである。
ENFP
ENFPは目立つし明るい。ただ容姿で一発で判る特徴がなく、ESFPやENTPにミスタイプする時があるため注意が必要だ。
ENFPは陽気で人の輪に混ざっていることが多い。いわゆる陽キャグループにいることも多い。ただ、明らかに言動がメルヘン的なところがあり、独特の天然キャラだ。
ESFPとは同様にいつもニコニコしてること、根は良い奴であることが共通する。ただしESFPのような垢抜けたところがなく、少し雑魚そうなのが差異だ。ESFPは年相応なのに対し、ENFPはいつまでも天真爛漫で子供っぽい印象を与える。また、ENFPの人物は全くヤンキーに見えない。育ちが良さそうである。
ENTJ
ENTJはやや見分けにくい。自己主張が強く野心家なので存在感が強いのだが、ピンとくる見た目の特徴というのがないのである。TJ型特有のムスッとした表情はINTJと似ているが、社交的なので表面上は笑う事が多い。ただ、冗談が通じるタイプではない。
ENTPと同様に前に出て目立ちたがるし、壮大なビジョンを語る点は似ている。ユーモア要素がなく、何かを楽しんでいる雰囲気ではない。ENTJは目立つだけではなく仕切りたがる。この点がENTPと対象的だ。持論が一切ないESTJとも異質である。外資コンサルと政治家にやたら多い。
特徴が少なく、消去法になるタイプ
ISTJ
ISTJは特筆すべきネタが少ないが、キャラ自体はわかりやすい。とにかく真面目一辺倒で堅物である。見た目は控えめで、陽気な感じが一切しない。あまり笑わず、人前で目立つこともしない。管理人とか事務員といった雰囲気だ。
INTJと見た目が結構紛らわしいタイプである。INTJは持論を主張し、上の言う事に懐疑的で、自分を見抜いてくるような鋭い眼光がある。それに対してISTJはただ真面目という雰囲気だ。したがってINTJよりも信用されやすい。おかしなことを言った時に「おかしい」と言ってくるのがISTJ、「こいつバカだから利用価値ないな」と内心で低評価するのがINTJである。
ISFJ
ISFJも真面目で目立たないという点ではISTJに似ている。ただし、表情が明らかに柔和だ。規則違反を咎めてくるようなTJ型特有のキツさはない。
IS型の共通の要素として積極的な特徴がなく、注意しないと目立たないということがある。IS型はモブキャラなのだ。目立たず黙々とやるべきことをやるのがISFJである。自己主張は殆どなく、微笑はするがニヤニヤすることはない。
ISTP
モブ的なIS型のうち、TでPだなと思ったらISTPである。これという目立つ特徴はない。垢抜けた外見はESTPと共通するが、物静かである。うるさくないチンピラはISTPが多い。ただ男性のISTPはものすごく数が多いため、チンピラ系はごく一部である。INTPと似ているところもあるが、興味の対象がスポーツなど実用的な物事に向けられていることが違いだ。したがってアスリートに多いタイプでもある。IS型はとにかく特筆すべき特徴がない。
ISFP
ISFPは全タイプで最も数が多く、最も特徴がない。程よく空気を読み、程よく自由に生きている。見た目の特徴は「普通」である。ややニコニコいるが、ESFPのように陽キャではない。地味ではあるが、ISTJやINTJのようなピリピリしたところはない。一言でいうと「大人しくて良い奴」である。
ステルス性があり、見分けにくいタイプ
ENFJ
ENFJは「意識高い系」や「説教臭い」という特徴が指摘される。これらの特徴は間違いではない。ただ大半のENFJはFJ型特有の慎ましい性質を持っているので意外に人前で目立って主張をすることは少ない。NT型と違って議論も言語化も好まないからだ。
ENFJはこうした性質を内に隠し持っているが、表向きは社交的な優等生キャラを演じている事が大半だ。意外に見分けるのが難しいタイプである。共通点としてはENFPほどニコニコしていないが、独特の澄んだ目をしていて未来の方向を見つめていることだろうか。
「典型的なENFJ」は全体の一部であり、残りはESFJやISFJのように見えることが多い。
INFJ
INFJの人間は極めて見分けにくい。ENFJと同様にNFJ型特有のステルス性を持つからだ。ENFPのと違って人前で自分の話をしないし、極めて控えめに振る舞っている。INFJの表向きの印象は「真面目で目立たない」だろう。INFJはISFJのように見えることが多い。しばしばINTJのように見えるときもある。
違いとしては理想主義が強いことだろう。INFJの特徴の一つとして職業選択へのこだわりが強いというものだ。周囲に流されずに純粋な志で学者・医師・NPO法人・教育系その他様々な職業を目指すタイプが多い。ただ、民間企業に入ってしまうとINFJは理想主義を追求する機会がなく、目立たなくなる。
INFJの特徴は人望があり、自分の話をせず、柔和で控えめということだろう。仲良くなると話を聞き出すことも可能だが、職場のような間合いではまず不可能である。ISFJとの見分けは極めて難しいが、独特の何か考えてそうな雰囲気に注目すると良い。INF型は基本的に悩んでいるのがデフォだからだ。
INFJはステルス性があるため、キャラクターを作り出し、それをストイックに演じる傾向がある。しばしばINFJが教祖と言われるのは「人望があるカリスマ」を一貫して演じられるからなのだ。気分によってコロコロ変わるINFPとの違いである。
INFP
INFPは意外に厄介だ。INFPは社会不適合と言われることが多い。INFPはそのままの人格で行きていくと社会で浮いてしまうため、何かのキャラクターに擬態していることが大半だ。そのためINFPの典型的な外見というのを挙げにくいのである。
個性を追求するINFPと言われる通り、その擬態の仕方は千差万別だ。典型的なオタク風の人間もいるが、サブカル系ギャルのような者や体育会系の者もいる。F型特有のどこか柔和な表情すら常に当てはまる訳では無い。INFPに関しては深く掘り下げなければ判別は困難である。
あとがき
今回の記事で書いた各タイプの外見的特徴はあくまで「そうした傾向がある」というだけだ。実際にはにこやかなT型もいるし、威張ってるF型も多い。定量化できるものでもないので、どうしても実体験に即した表現が多い。
ただ、実際にあった人のタイプを推測する手がかりの一つにはなるかもしれない。
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