【書評】天才はあきらめた

コミュニティの方の推し本2冊目ということで、南海キャンディーズの山ちゃんの本を読ませて頂いた。結論として、山ちゃんの人間性が面白すぎて夢中になり、2日で読み終えてしまったくらい、オススメできる本だと思った。私は、M-1で山ちゃんが活躍した瞬間をまさにテレビで見ていた人間である。その後も、テレビでよく見て笑った記憶があり、スッキリで「天の声」をしていた時のやりとりが、芸人の面白さをいつも感じさせてくれる人だと思っていた。

よく聞く話ではあるものの、現在のコンビよりも前に、別の人と組んでいたとか、コンビ同士の仲、不仲とか、そういう芸人のリアルなストーリーを知ったのは初めてだったので、その点も興味深く読めた。

とはいえ、山ちゃんが経験する、どん底、活躍、そしてまた困難といった場面や、その瞬間の中で、常に現れる執念深さが、もはやすごいとしか言えないレベルだった。人から嫌なことを言われた(された)ときに、ノートには「活躍したら〇〇して見返す!」みたいなことを書きなぐり、それを燃料としてエネルギーに変換し続ける。M-1で勝ちあがるために戦略を練り合げ、とにかく1つのネタの精度を高めるために、ノートに何度も書いていく。

ご自身が書かれている通り、人として見習うべきでない部分も多々あるのだが、行動を続けるためのエネルギーをどのようにして得るのか、この点はとても学びになった。時には執念、復讐に近い感情を持って、何かをやり遂げることも有りなのかもしれない(もちろん、心の中で思うだけで、誰かに復讐するつもりはない。)。

これからのアクションプランは、何かをやり遂げたいときに、自分にエネルギーを与えてくれるものは何かを考えるようにする。成功した先をイメージして、やり遂げたいと思える感情を作り出す。抽象的ではあるが、このことを心に持ち続けていきたい。

個人的には、最後のオードリー若林さんの解説もすごくよかったです。最初から最後まで楽しんで読める1冊でした!(モリタニさんご紹介ありがとうございました!!)

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