ルチアのMikotobaダイアリー💖
鐘の音の洞察
あれはまだ、のちに母教会となるイグナチオ教会に行く前のことだった
確か、日課となっている朝6時からのデイリーコヒーランスに参加していた時のこと
コヒーランスという心臓と脳を同期させる呼吸法、瞑想法を100人近くの仲間と一緒にしていた時に洞察(ひらめき)があった
それは珍しいことに音の洞察だった
ゴーンゴーンと腹の底にズシンと響くような重厚な鐘の音色
一瞬、鐘の音とはわからない程、全身が揺れてしまうような衝撃が起きて
これは一体なんだろう?
と気になっていた
そして、その感覚は中々消えることはなく鮮明に残っていた
そのことをすっかり忘れかけていた頃
教会の入門講座に参加するために教会へ行った時のことだった
普段は6時にミサに間に合うように行くのだが、その日は疲れていて遅れて6時ギリギリに到着した
ゴーンゴーン
ちょうど鐘の真下に来た時に6時の鐘が鳴り響いた
お腹にずっしりくる重厚感のある音、全身が痺れるような感覚
その時に思い出した
あの時の洞察・・・
あの音は、イグナチオ教会の鐘の音だったのか?
それに気づいた途端、鳥肌がたった
私がここにきて鐘の音を聞くことをハートは知っていたのだった
その時、暗い石畳の回廊を蝋燭の灯りをともしながら歩くシスターに姿が思い浮かんだ
何だか懐かしい感覚と教会に呼ばれている実感を味わった出来事だった
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