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まさかの展開!技術発信のための缶詰部屋を用意したら感謝されるの巻

前回の記事を書いてから怒涛の3ヶ月を終えてようやく一息つけました。
マネーフォワードで技術広報をしているluccafortです。
先日コパ・アメリカでアルゼンチンが優勝したので記念にレプリカユニフォームを買いに行ったら軒並み売り切れていて、先週末お店によったときに買っておけばよかったと後悔しました😥😥😥

マネーフォワードでは社内のエンジニアに対して、エンジニアブログや公式noteでの情報発信を推奨しています。この情報発信は数年後の未来のメンバーへ向けたメッセージであり、つまりは将来の同僚へ当てたラブレターなわけなので業務の範囲で書いてほしいというお願いをしています。

そんな折、直近3ヶ月ほどで複数の経路から「締切がないと頑張れない」「同じような人間が並走していると、やらないとまずい気がして頑張れる」などの相談をいただきました。
正直なところぼく個人としては締切があろうと強制力がなければやらないだろうし、やらなければいけない人はどういう理由であってもやると考えていたので半信半疑でいました。

ただ言われてみると確かにブログや登壇資料の執筆などの仲間がいる場所、つまり「執筆部屋」のようなものがないことに気づきました。例えばMoney Forward Tech Bookではまねふぉ執筆部が参加するSlackチャンネルを用意していたので頑張れたのかも?と思い直しました。なによりチャンネルを用意するのはさほど手間でもなく、またコストも実質0なのでとりあえず作るかー!と行動に移りました。

執筆部屋という名前をつけてもよかったのですが、それでは関係ないひとも入ってきてしまう。このチャンネルは執筆活動を完了させるところが目的なので「なにも知らない人がみたときに絶対に入りたくない!と思える地獄のような名前にしよう」と考え、「缶詰部屋」というチャンネルがマネーフォワードに爆誕することと相成りました。

さて、場所は用意したのはいいものの、それだけでは過疎ることがほぼ間違いないと確信していたぼくは少し手を加えることを考えました。
このチャンネルは先程お伝えしたように「1人では頑張りきれない執筆活動のお尻を叩いてもらうこと」が目的になります。
そうすると執筆活動が完了したメンバーにはチャンネルから抜けてもらい、本当にお尻を叩かれながらでも進捗を出したい人たちが集まる場として機能するのではないかと考えました。
そこでSlackのWorkflow Builderを使い、缶詰部屋 に入室したメンバーのDMにbotから「どこで」「いつまでに」「なにをかくんだい?」と煽られるという素敵仕様を実装しました。下手に行動力があると手に負えない好例といえます、良い子のみんなは真似しちゃ駄目だぞ!

とまあ、こんな感じで大阪開発拠点のボスである大倉が1st囚人として監獄に収監されることとなりました。哀れ……。
そんなこんなで動作検証も行えたということで、社内ドキュメントに使いかたを書いて、Slackに地獄のようなチャンネルが爆誕したことを全エンジニアに告知しました。
技術広報やっていると全エンジニアがいるチャンネルで投稿するときも「もうなにもこわくない!」ってなるのでオススメです(?)

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正直なところ、要望があったとはいえこんな地獄のような部屋に入る人はきっといないだろう、と高をくくっていました。
結論から言うとチャンネル開設から数日でぼくを除いて5人のメンバーがチャンネルに入室してくれました。
↓は実際にbotに煽られている様子です。なお当初要望をあげていたメンバーはほぼ参加していない状態です。つまりどういうことだってばよ!!!

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このことからわかったことがいくつかあります。
まず1つ目が、人間は非常に怠け者だが中には変わったひとがいて「怠けてしまうのでお尻を叩いてほしい」という真面目なのか怠け者なのかよくわからない人がいるということ。

そして2つ目、きっと誰も参加しないだろうと悲観的に考えて勝手に「彼、彼女らはこういう行動を取るだろう。ぼくはそれを知ってるんだ」という勝手な思い込みを持ってしまっていたこと。これは大いに反省すべき点でした。

3つ目、締切というものに対してネガティブな感想を持っていたが、それをうまくモチベーションにつなげる技術とメンタリティを持つメンバーがいることを知りました。実際すでに成果を出してくれているメンバーがいます。

4つ目、入室時だけでなく追加で締切を登録させてほしいと言われたこと。
……まさかの展開です。複数の締切に追われて、それでもわざわざ缶詰部屋に来るという謎のモチベーションMAXメンバーが現れました。
幸いSlack Workflow Builderを少し改変するだけなので対応自体は簡単でしたが、かなりの想定外な反応でした。

5つ目、缶詰部屋を作ったことを感謝される。度肝を抜かれるというかある種のジョークとしてチャンネルを開設していたので「なんでこんなチャンネル作ったんだよ!」という罵声こそあれ、まさか感謝されることになるとは欠片も思っていませんでした。これは本当に予想外でした。
マネーフォワードでは、メンバー同士が気軽に感謝し合うことを推奨する取り組みとして、ピアボーナスを実現するエモチップという仕組みを導入しています。まさかそのエモチップを使って感謝してもらえるとは思いもよらなかったのでかなり衝撃でした。

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あまりにも想定外すぎる反応が返ってきたため、これは面白い!と感じTwitterへ投稿してみたところ、ここでも予想外の反応が発生します。なんと450件を超える いいねがついたのです。
これには再び驚くこととなりました。どちらかというと締切を望むようなひとは少数派でポジティブな反応よりもネガティブな反応のほうが多いだろうと予想していたのですが、ここでもその予想が覆ることとなりました。
引用ツイート機能でもネガティブな反応より締め切りがないと頑張れないという発言に同意をするかたが多くいたのが新鮮でした。

これらの一連の流れから、自身の見識の浅さと自発的になにかをやりきることの難しさを改めて実感しました。このことは今後技術広報として他のメンバーやチームに情報発信をお願いする役割として、期せずして非常に貴重な経験を得ることができたと感じています。

このようにマネーフォワードでは、自由闊達さとそれを受け入れる大きな土壌が文化として根付いています。
もしご興味を持っていただけたかたがいましたら、全方位全力採用強化中ですので下記のURLからぜひカジュアル面談へ進んでいただければと思います。

P.S.
いやはやきっと誰も集まらない、集まるわけがないと思っていたので真面目にチャンネルの運用を考えてなかったわ。

誰も集まらなかったら1週間後くらいにシュッとarchiveにしようと考えていたので何も考えてなかった。きちんと使われるのならちゃんと整理しないといけないなぁ、まさか自分で自分の仕事を増やすことになるとは夢にも思わぬ吉宗であった。完。

P.P.S.S

ぼくが所属する関西開発拠点でもまだまだエンジニアを積極採用中です。
また関西開発拠点では初となるオンラインミートアップイベントも開催予定です。
カジュアル面談するほどではないが関西にマネーフォワードの拠点があるのが少し気になる…そんなかたへ向けたイベントとなっています。
少しでも興味を持ったかたはイベントの参加登録をお願いします!

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