見出し画像

#技術広報ナニモワカラナイMeetup を開催しました

どうもどうも、あっどうもどうも。えーただいまご紹介に預かりました中村屋luccafort左右衛門でございます。
えー、というわけで 前回の第1回 #エンジニア採用ナニモワカラナイMeetupに引き続き、#技術広報ナニモワカラナイMeetup を開催いたしました。
前回の記事は下からどうぞ。

予定があって聞けなかったよ!というかたはこちらから録音が聴けるのでよろしければどうぞ。

当日、質問することがつきて何も話せなくなるのでは?と思ってShowNoteも用意してたんですが、全然時間が足りませんでした。
用意していたShow Noteはこちら。

いくつかの質問を拾いきれなかったのでそれに答えていこうかなと思います。

あくまで弊社、マネーフォワードかつぼく個人の見解になっちゃうんですけど広報って手段のうちの1つでしかないと思ってます。
最新版 戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則という書籍に書いてあるんですが、あくまでも重要なのは「あなたの関心を、世の中の「みんなの関心」とどう結びつけていくか。」ということに尽きるかなと思います。

認知されることが目的なのではなく、自分たち以外のふるまいを変えていくことが目的だと考えています。
これは社内向け、社外向け双方であっても共通の目的で、成し遂げないミッションがあり、そこに向かっていくためにはより多くの力や視点が必要になる。その仲間になってもらう確度を高めていくために広報という手段を選んでいる…というのが実情かなと思っています。
エンジニアでいうとなんでしょうね、どのデザインパターンを使って効率よく共通部分の処理を実装していくか?みたいなものでしょうか。

こちらに関してはYESです。少なくともぼくのふるまいはそうなります。
技術広報になったとき、DevRelというワードを聞いていたので「実はこれが自分の役職なのでは?」と考え、調べたのですが最終的に社外の開発者とコミュニケーションし、それを社内に持ち帰って製品にフィードバックする…という点において自分はDevRelではないと確信しました。
DevRelが持っている持ち物の一部を技術広報として担っている、という表現のほうが正しいかもしれません。

個人的見解ではありますが、結局技術広報が必要になるシーンというのは組織課題と密接にリンクしていると考えています。
なので人数が大小はあまり関係なく、それぞれのフェイズごとに取るべき戦略が変わるだけではないかと考えています。
ではなぜ大きい組織に技術広報が多いかというと、単にそういう職種として雇えるだけの体力があるから、ではないかと思います。
スタートアップで技術広報の募集をしている会社があったら、本当にその役職のひとを雇わなければいけないのか質問すると思います。個人的にはそこまでのコストを払う価値がないのでは?と考えます。
(あってもいいけどエンジニアリングマネージャーやテックリード、あるいはエンジニア個人の努力でまだまだなんとかなるレベルだと思います。)

 話を聞きながら気が付いたけど、、、 技術広報ってヤルコトオオイネ

これは本当にそうですね、業務内容が抽象的な課題を解決するためのものが多いので非常に範囲が広いというか多岐に渡っていると思います。
結果として、マネージャー層を経験したかたが、なりやすいのはそのせいかなと考えています。

ニーズ、めちゃくちゃあると思います!こういう組織の裏側というか泥臭いところの方針策定ってあまり関わるかたがいない印象です。
やりたがっていない、というよりやりたいかたとやってほしいかたのマッチングがうまくいってないように見えています。
いまの会社でそれなりに満足して働けていること、忙しくさせてもらってるので現時点では複業などは考えていませんが、将来的にそういった仕事を受けてみるのはありかもしれない…と考えたことはあります。

質問じゃないんですが、答えたくなったので一方的にピックアップしました。
個人的に名前はあまり重要視してないです。DevRelでも技術広報でも実態との乖離がなければなんでもいいかなって思ってます。
広報がないことで自由に動けているならそれはそれでありだし、名前がつくことでいままで埋もれていた可能性を発掘することもできるので、組織にあった選択が取れていればいいのかなと思います。

これは求人を出す時に考えました。個人的な見解としては「抽象的な課題に対して粘り強く泥臭いことをやり遂げるひと」だと思います。
技術広報って存在があまり知られていないのもあるんですが、基本的に裏方だと思っています。エンジニア組織のバックオフィスと言えるかもしれません。
華々しい活躍ではなく泥臭いことをやることが多いのと、課題の定義や目的の設定がとにかく抽象的で難しいと感じています。
なので、「抽象的な課題をみつけ、自分で課題を定義し、仮説検証のサイクルを愚直に回すことができる」そういう人と一緒に働きたいと考えていました。
雇うというと少し偉そうですが、一緒に働く仲間を見つけるという観点でそのように考えていました。

キャリア的に大丈夫?という点に関していうと個人的にはあまり懸念してません。
プロダクトオーナーやエンジニアリングマネージャーのようなふるまいをすることが多いので、キャリアチェンジすることもできるし他の会社でそういうポジションを作って価値を生み出していく自信もこの2年でできました。
反面、今後のキャリア…という点では課題を抱えています。
先程の技術広報を採用する話しにも関わりますが、現時点では技術広報になったその次のロールが用意できていません。
これは技術広報を採用するに当たり大きな課題だと感じています、言ってしまえばキャリアのどん詰まりだからです。
なので、将来的にこうなればいいな…という妄想ではありますがChief Learning Office(CLO)という役職を作れるといいと考えています。

これはすごくいい取り組みだと思います!社外のかたって権力勾配の外側なのでとてもフレッシュな意見をもらえる素晴らしい条件を持っていると思います。
その第三者からみて「良い取り組みであり、社会に価値がある」と認めてもらえることは会社としても価値がありますが、それ以上に個人として勝ちがある行為だと考えています。
技術顧問を雇われている企業が最近は増えていると思うんですが、そういった方々を活用して社内の埋もれたよい取り組みがピックアップされてほしいと思います。

お。よかったです!そういってもらえると雑に企画した価値がありますw
ということでそろそろ締めたいと思います。

まとめのような独白

最後にいったように #技術広報ナニモワカラナイMeetup は自由にハッシュタグを使ってイベントを企画してもらってOKです。
「OSSみたいですね」といってもらえましたが、まさにその通りだと思っていて、ぼくは最終的に技術広報という役割はなくなるのが理想的だと思っています。
理想像の一番近いイメージがクラスメソッドさんで、誰かが音頭を取るのではなく、全員が自発的に発信をし続ける文化が定着している。
そういう状態になったら技術広報をやめて、別の道をまた歩むんだろうと思ってみます。
ともあれ、技術広報という職業自体がまだまだ珍しく、なかなか浸透していない現状があると思っています。
最近は駆け出しエンジニアのハッシュタグに代表されるようにエンジニアを目指す方が増えています。
技術広報はまさに組織の課題と向き合うミニCTO、ミニVPoEのようなものです。誰も答えを持っていないけど自分の考えが的外れでないか?と心配になることがとてもたくさんあります。もしこのハッシュタグを自由に使えることで、助かる人がいるならどうぞ自由にパブリックドメインとしてお使いください!その知識や経験を次に続く方に分け与えてください…というお気持ちです。
ということで長々と話し、長々と書いてきましたがこれで締めたいと思います。
参加していただいたスピーカーの皆さん、そしてリスナーの皆さん、お疲れさまでした。
それではよいエンジニアライフを!ばーい!!!

【宣伝】

エンジニアリング戦略室ではぼくと同じくエンジニア採用広報を絶賛募集中です。
技術広報よりも採用よりの組織課題を解決してくれるかたを募集しています。もし1mmでも興味を持たれたかたはカジュアル面談でお話しましょう!
組織のこと、取り組んでほしい課題のこと、その他ざっくばらんなことお答えさせてもらいます!

Meetyもやってます。技術広報に特に興味はないけど組織課題や情報交換が雑にしたいよ!というかたはぜひお申し込みください。