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イギリス

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イギリスの素敵な風景など
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#初夏

木のトンネル

ここを抜けると明るい未来が待っているような気がしてくる。 田舎の山道なので、時速60マイル(約100キロ)出してもいい。 対向車や後続車もほぼない。 新緑と木漏れ日が美しいこの”木のトンネル”を、時速100キロで通り抜けると清々しく、パッと抜け出るとあまりの眩しさに、本当に私の未来が明るく変化したのではないかといつも錯覚(期待)してしまう。 実際は何も変わらない。 秋になって紅葉し、冬になれば葉が散る。 そしてまた初夏に真緑の新葉を茂らせる。 その繰り返しの一時にすぎな

きいろ

春の白、初夏の青、夏のアクアマリン・・・ そうだった、きいろ もあった! ブルーベルやフラックス(亜麻)もいいけど、今イギリス各地は菜の花畑が美しい。 なだらかな丘陵が、息をのむほど鮮やかな黄色で埋め尽くされる。 そして意外と知られていないが、牧場ではキンポウゲが満開!! キンポウゲ、英名は「Buttercup (バターカップ)」

アクアマリン色

イギリス南海岸と言えば、やっぱり、ビーチ! コンウォール、デボン、ドーセットと風光明媚なビーチが続く。 実は私もここで暮らすまでイギリスの海がこんなに美しいなんて全然知らなかった。 イギリスに海やビーチのイメージが全くなかった。 だって、真夏でも平均気温が22℃ほどで湿度もそれほど高くないし、北から流れ込んでくる北大西洋やイギリス海峡の海水はとても冷たい。 どんなに天気の良い真夏でも、海に足を少し入れてみると身震いするほど冷たかったりする。 日本の海岸線で生まれ育ち日本の

清々しくもちょっと切ない あお

スノードロップやワイルドガーリックの白い花が終わる頃、次はブルーベルやツルニチニチソウ、わすれな草、亜麻などの青い花が咲き始める。 青い花は春が終わって夏を迎える初夏のサイン。 学校もSummer Term(夏学期)に入る。 青い花を道端で見かけるようになると「今年の夏は何しようかなぁ~」「夏休みはどこに行こうかな~」とワクワクしてくる。 それと同時に、こちらでは学校が9月から始まるので5~7月は卒業の季節。 母校や恩師、友人などとの別れがあり、少しセンチメンタルになる時