孤独で静かな生活
僕は私生活で誰かと会ったり話をしたりする機会はほとんどありません。
これは日本で生活していた時からそうで、例えば日本では週末に外出することはあっても一人で買い物やスポーツジム、あるいはリック(一緒に住んでいるわんこ)を連れてドックランに行く程度でした。毎週日曜日には教会の主日礼拝に出席していましたが、友人・知人と約束をして何処かへ外出することは滅多にありませんでした。尤も、友人・知人と呼べる人はほとんどいませんでしたし、今もほとんどいません。
ドイツでの今の暮らしでは、仕事で人に会う機会が増えたことや、出張が多くなり自宅を留守にすることが多くなったことから、せめて仕事から離れた私生活では一人で静かに過ごすことにしています。
外出すると疲れてしまうため、週末や休日は主に自宅で一人で家事を済ましたり、机に向かって勉強したり読書したり、リックと一緒にソファに寝転がって昼寝をしたり。
誰とも会わない、誰とも話をしない。
僕はそんな静かな週末や休日をいつも過ごしています。
これから年末年始にかけて様々なイベントが開催されます。パートナーや家族、友人・知人と一緒に過ごす機会が増える方がいらっしゃるでしょう。一方で、一緒にイベントを楽しむパートナーや友人・知人がいない人は、寂しさや孤独を感じる季節かも知れません。
僕はそうしたイベントには興味がないし(僕はクリスチャンなのでクリスマスには教会の礼拝に参加しますが、それ以外は特に何もしません)年末年始には仕事が休みになるため、誰にも会わなくても良いし、一人で静かに自宅で過ごす絶好の機会のため、敢えて騒々しい喧騒の中に出かけていこうとは考えません。ドイツでは各街でクリスマスマーケットが開催されますが、僕はほとんど行ったことがありません。
僕は他者から孤独な人と見られているかも知れませんが、それはその通りで、僕は孤独な生活をしていて、これはとても静かで穏やかな生活です。これは個人差があるでしょうけれど、孤独な暮らしというのも良いものです。
ちなみに、大晦日やお正月も特別なことがない限り一人で過ごしていて、ドイツで入手できる食材で年越しそばやちょっとした日本料理を作って食べたり、通販などで日本酒を買い、元旦に自宅で一人で日本酒を飲みながらウィーンフィルの新年コンサートを楽しむのが毎年のお正月の我が家の慣わしです。
一人で過ごす年末年始も、案外と良いものです。
さてこの記事はハンブルクへの出張の帰り、長距離列車の中で書いています。今はちょうど21時。フランクフルト中央駅で列車が停車しています。自宅まではまだ時間がかかります。早く帰宅して一人で静かに過ごしたいものです。そういえば、自宅にシチリアの赤ワインがあるはずなので、帰宅したら今夜は静かにワインを少し飲んでゆっくり休みたいと思います。