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白アスパラガス お気に入りの食べ方

3月31日から夏時間(Sommerzeit)が始まり、いよいよ冬から春そして初夏へと季節が移ってきました。

夏時間が始まると時刻が1時間ずれて(Zeitumstellung)、例えば夏時間の前の時刻で言うところの16:00が、夏時間が始まると17:00になります。

仕事が終わる時間が17:00だとすると、夏時間の前で言うところの16:00に仕事終了となるわけで、まだ日が高いうちに仕事をおしまいにできます。そんなわけで、これから夏になって日照時間が長くなると、夜遅い時間まで外が明るくちょっと得した気分になります。

この時期、本格的な春の到来を告げるのは八百屋さんの店先やスーパーの野菜コーナーにならぶ白アスパラガス(Spargel)。白アスパラガスが店頭に並び始めると、僕は春や初夏の到来を実感します。

さてこの白アスパラガス。
みなさん大好きで、それぞれの調理方法で季節の旬の味を楽しんでいます。恐らく最もポピュラーな食べ方は、皮を剥いて茹でた白アスパラガスにホランデーズソース(Sauce Hollandaise)をかけて食べるというもの。この時期、ドイツ料理のレストランでよく見かけます。これはとても美味しいのですが、白アスパラガス本来の味や香りを楽しむにはソースの風味が僕にはどうも強すぎるように感じます。

今回は、僕がこの時期に自宅で白アスパラガスを調理する際、最も気に入っている食べ方である「白アスパラガスのバッサーノ風(Spargel auf Art von Bassano, Asparagi alla bassanese) 」を紹介します。

実はとても簡単。
白アスパラガスは皮を剥いてお湯で茹でます。
そして半熟のゆで玉子を用意。一人前で2個くらいでしょうか。
調理はこれで終了です。

さて食べ方です。
白アスパラガスを食べる前に、まずはゆで玉子を自分のお皿に取り、フォークの背中などを使ってゆで玉子をクラッシュします。そこに、お好みでバルサミコ酢・オリーブオイル・塩・胡椒を加えて、自分のお気に入りのたまごソースを用意。

たまごソースができたら、茹でた白アスパラガスにたまごソースを添えて食べます。

とても素朴な食べ方なのですが、それだけに白アスパラガス本来の風味を楽しむことができます。また、自分でたまごソースを用意するため、自分の好みの味を楽しめます。何人かで食べると、それぞれで違ったたまごソースになったりして、それもまた楽しいです。

もう一つのおすすめの食べ方は、白アスパラガスの炊き込みご飯。
皮を剥いた白アスパラガスを小口切りにして、お米と一緒に炊飯器に投入。普通の水加減で普通にご飯を炊きます。剥いた皮も一緒に入れて炊飯すると、皮から良い風味の出汁が出て美味しくなります。皮は固いので、炊き上がったらお箸で皮を取り除きましょう。

ご飯に白アスパラガスの風味が移り、香り豊かな炊き込みご飯に仕上がります。そもまま食べてよし、ちょこっと塩・胡椒をかけても良し。白アスパラガスのバッサーノ風で使ったたまごソースをご飯に乗せて食べても美味しいですよ。

他にも、白アスパラガスの天ぷらや白アスパラガスの味噌漬けも美味しいですね。白アスパラガスは豊かで繊細な風味が特徴ですので、和風の味付けや調理方法との相性が良いように思います。他にも色々なアレンジができそうです。

白アスパラガスの季節は6月まで。
今年もいろいろな調理方法を試して季節の味を楽しむことにしています。