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アビスパ福岡、2020シーズンのキャプテン・副キャプテン発表への考察。

いよいよ、明治安田生命J2リーグの開幕まで1週間を切りました。

アビスパ福岡は、毎年恒例のキックオフフェスタを開催。
ここだけの話、某シーズンは気合い入れて観に行ったものの肩透かしを食らったような盛り下がりで、「案の定」の1年になったことがありました。

今回、クラブの試みとしてインスタライブで配信もされましたが、遠方サポーターの身としては非常にありがたく、現場の雰囲気の良さも伝わってきて楽しく安心して観ることが出来ました。

イベントと共に発表されたのが、前期日程のポスター、25周年記念ロゴ、そして2020シーズンのキャプテン・副キャプテン。

個人的には、キャンプ終了時に長谷部茂利監督が「未定」としていたキャプテン発表に特に注目していました。

結果、キャプテンは新加入のMF6前 寛之。
副キャプテンにGK1セランテス、MF8鈴木 惇、FW10城後 寿、DF50上島拓巳となりました。
なんでしょう、この人選だけで1時間くらい語れそうな気がします。

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まずはキャプテン、前 寛之。
Twitter上で前所属の水戸以上に反応があったのは札幌サポーター。"前兄弟"といえば、コンサドーレ育ち。
兄・貴之(現・横浜F・マリノス)と共にトップチームでは大成出来ずとも、2人とも着実にステップアップしていることを嬉しく思う方が多いんだと思います。

そんな前ですが、水戸でも'19後半にキャプテンを務めており、アビスパ福岡加入後もすぐにトレーニングマッチで腕章を巻く姿が見られたことで長谷部監督の信頼は物凄く厚いんだと感じます。

ライター・中倉一志さんのキャンプレポートからも、すでに攻守共に替えが効かない選手に早くもなっているようでプレーを見るのが楽しみです。
推測するに、彼のストロングポイントは監督のやりたいことを「体現しきれる」ところ。攻守の判断、つまり今この時間このボール位置で何をするべきか、他の選手の"教科書"になれるところなんだと思います。

そして、副キャプテンの4人、セランテス、惇、城後、上島。
セランテスは、必勝祈願での日本語挨拶が素晴らしく、改めて日本を愛してくれて、サポーターに愛されている存在なのだと再認識。GK陣だけでなく、スペイン人が増えた外国籍4人のまとめ役としても期待されているんだと思います。

各ポジション1人ずつのDFからは上島。
これまでは篠原弘次郎や實藤友紀が選ばれてきた役職。期限付き移籍での加入直後であり、まだ大卒2年目であることもサプライズです。
逆に言えば、少なくない期限付き移籍選手や若手をチームに引き入れることが重要で、その役割が欲しいと長谷部監督が判断したのだと思います。

そして、惇と城後。
2人ともキャプテン経験者。でも、ポジションが確約されたわけではない。実際、立ち位置として難しい面もあると思います。もし精神的に弱い選手であれば、反感を覚えたりもするのかも。

だからこそ、長谷部監督が「敢えて」この2人に副キャプテンを任せたことに強いメッセージを感じます。
キャプテンの前を含め、役職者の他の3人はクラブ在籍歴が浅く、まして福岡出身でもない。分からないこともまだまだ多いはずです。

難しい立場であっても、チームを向いて力を発揮して欲しい。それがいずれ、クラブが苦しい時期を迎えた時に拠り所になる、長谷部監督はそう思ったのではないかと僕は勝手に考えますし、実際そうなって欲しいと願っています。

チーム全体→前
GK陣&外国籍→セランテス
DF陣&若手&期限付き→上島
MF陣&地元&下部組織→惇
FW陣&地元&最年長→城後

こうして見ると、チームの至るところにグループを構成し、その繋がりを強めていきたい意図を感じます。

長々と語ってきましたが、"キャプテン選考"だけでもこれだけ考察出来るのが2020シーズンのアビスパ福岡らしさでもあると思います。
今から、本当に開幕が楽しみです。あと、1週間。

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