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語彙力なしなし映画紹介①「The amusement park」

私はこのインパクトの強い広告と、「老人が遊園地で酷い目にあう」という情報に惹かれてこの映画を視聴した。

単刀直入にいうと、私の好みではなかった。

物語はこの物語を作ったであろう人物の語りから始まる。
作品を通じて「老いへの偏見と恐怖」というものを強く感じた。
登場人物はあまりセリフも多くなく、淡々と場面が展開していく。時に残酷さを交えながら。

私の中で特に印象に残ったシーンは、主人公が「楽しいよ!」と言われて入ったアトラクションが、老人たちがリハビリをしている部屋だったシーンだ。
主人公は、苦しそうにリハビリをする老人達に怯え、そして笑顔でその部屋へ誘おうとする若者達から逃げるようにその部屋を後にした。

この映画の作者はよほど老いることが恐ろしいことだと認識しているように見受けられた。
同じように、老いを恐ろしいと感じる人にとっては、この映画はとんでもない恐怖を感じる作品となるだろう。

私にとって老いは受け入れるべき現象だ。
確かに歳とともに体力や見た目が少しずつ衰えていくことは日々痛いほどよく感じている。
しかしそれを恐れたところで何になる?
もっとポジティブに老いを受け入れていく努力は必要だと思う。
けれど、私もこの作者と同年齢になった時に同じことが言えるだろうか。

もう少し、後20年してからまたこの映画を観てみたい。その時にはまた観え方も変わっているかもしれない。そんなふうに思う作品だった。

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