2020年のソフトバンク開幕スタメンを「若手厨」の視点で妄想してみた

緒言

※ここは前と同じなので一度読んだ方は読み飛ばしてください
以前、ブログに書いたネタの2020年版。
いわゆる「若手厨」と呼ばれるような人たちが
今年の開幕スタメンに妄想していそうなオーダーと投手陣を考えてみた。
あくまで「『若手厨』ならこう考えるだろう」というもの、
たとえば毎年3月ぐらいに出ている
ドラフト絡みの某シリーズの書籍に書かれそうなスタメン候補を
考えてみたものなので、
私個人の意見ではないことはお断りしておく。
あと「若手厨」各人の嗜好についても
かなりごちゃまぜにしている部分はあるから、
中には極端な例を挙げているところもある。

打順や起用ポジションについては、
実際の2019年の数を計算して機械的にあてはめたもの。
最近は以前と比べても日替わりでの起用がかなり増えており、
また故障者もかなりの数出ていたため、
イメージとはかけ離れたチームもあるかもしれないが、
その点はご容赦いただきたい。

投手については、
2019年版は先発が7試合以上、リリーフは20試合以上登板の選手を記載。
先発の基準がかなり緩いのは
こうしないと1週間分の6人が埋まらないチームが出てくるため。
一方の2020年版は、
先発6人、中継ぎ4人、クローザー1人の計11人とした。
2016年の時点で「一軍の投手は11人で1年間を戦うもの」
とのたもうたドラフト評論家がいたので、
その教えに準じている。

なお各スタッツの太字は一軍、細字は二軍のもの。三軍は載せていない。

もし「これいいじゃん」と思ってしまったあなた、
これは「数年後」じゃなく「2020年の開幕」です。
目を覚ましてください。

優勝できなくても「〇〇はいらない」

2019年は柳田、中村が故障で長期離脱、
甲斐以外の若手・中堅が絶不調、
デスパイネ、グラシアルのキューバ勢も一時期チームを離れるなど
大苦戦の年だった。
そんな中で牧原は不調でも使われ続けたのだが、
センターラインを含めた内外野全部守れるのは
日替わり起用を迫られる中で極めて貴重だったと思われる。
一番に置くことが多いのはかつての辻発彦のイメージでもあるんだろうか。
そして全てが戻ってきた完全版の一例が右で、
CS以降に猛威を振るうことになる。

バレンティン加入でポジションはどう動くか。
まず普通に考えたバージョンはこういう感じ。
グラシアルが何十試合もセカンドを守れるなら
起用にも幅が広がるが、これは未知数だ。
打順は個人的にあまり好きな組み方じゃないけども、
昨年の起用と上位打線の左右ジグザグを重視してこうしておいた。
デスパイネ、グラシアル、バレンティンの打順は順不同。

さて、これが「若手厨」にかかるとどうなるか。

まず通常バージョンが左側。
セカンドには二軍で好成績だった増田を起用したうえで
「バレンティンはいらない」のでバレンティンは外し、上林を固定。
手術した増田が開幕に間に合わない可能性を除けば
まあこの程度ならまだ、と言えなくもないが、
一軍出場の際にやたらと評価された野村も使う。
あるいは松田宣も外してサード増田、セカンド三森大貴もありうるか。
そしてさらに重症化というか末期に近いのが右。
いつ離脱するかわからないキューバ勢も外し、
「バレンティンいらないから野村と砂川を使え」などの声を
目いっぱい反映させた結果がこうなった。
野村と砂川は本人たちも目標にしているように
まず二軍レギュラーをつかみ結果を出すのが先決のはずだが、
「若手厨」にそんな猶予は存在しない。
あと守備位置がいろいろおかしい気もするが気にするな。
（高卒の）若手は打撃も守備も「使えば伸びる」のだ。

結果より「育成された」ロマンが大事

先発は7～9試合の選手が4人おり、
全体的に好不調の波が激しいこともあって起用に苦労していた。
一方、「若手厨」視点で見た投手陣はこうなる。
先発は基本的に高卒。
イニングを稼いだ高橋礼も一応入れておくが、
中継ぎで活躍した高橋純は「高卒ドラ1なので」当然先発に復帰させ、
リリーフに回ることの多かった武田もやはり高卒ドラ1なので
不調でも中継ぎにはしない。
そして長谷川宙輝の二の舞を防ぐ意味も込めて
尾形を支配下登録させローテに入れる。
WLなどではリリーフだったはずだが
普段よく見ている人以外の「若手厨」が
それを知っているかどうかは怪しいし、
知っていても「高卒有望株は先発でなければならない」から
先発にさせる可能性は充分ある。
千賀もできたんだからできないわけはないのである。
なお現実の千賀はこのために約1年二軍で先発調整し直したけども…。
さらに160kmを記録して話題になった古谷も起用。
こう一覧にすると実にわかりやすいことに、
このチームの若手は
「周囲が言う『成長』」と二軍実績とがまるでかみあってない。
ここ2年間のドラフトで大学生と社会人を大量指名した理由である。