漫才　なりすまし

A：「どうも○○です。よろしくお願いします。」

B：「おい！ナミ！ロビン！」

A：「ナミ？ロビン？ワンピースかな？」

B：「俺におっぱいを触らしてくれ！」

A：「ごめんなさい、セクハラのルフィ連れて来ちゃったみたいです。これつかみとして正解か？」

B：「あのー低俗王ってことでね。」

A：「いいようるせえな。最低な出だしじゃねえか話変えて。」

B：「わかったわかった。あのー、僕たち現役大学生でコンビ組んでるんですけどもね。」

A：「はいはい。」

B：「有名になりたいですねやっぱ。」

A：「そりゃね。目標とかあるんですか？」

B：「そうねー、ラランドのニシダさんくらい有名になりたいね。」

A：「いやそれこそ低俗王じゃねえか。あんま漫才始めたてが芸人さんをネタでいじるなよ。すいませんね。」

B：「でも有名になったら怖いのがなりすましですよね。」

A：「あー、度々話題になるね。Twitterとかで芸能人さんになりすまして詐欺とかあるんですよ。」

B：「そうそう。そんで一番怖いのがTinderのなりすましね。」

A：「そんなことないだろ。Tinderが一番怖いって、お前マジでニシダさんの方向で売れようとしてんじゃねえか。」

B：「憧れだからさ。」

A：「まあ良いけど個人の感覚だから。てかまずマッチングアプリでお前みたいなもんになりすましても誰も得しないだろ。」

B：「そんなこと言うなよ。女の子すぐ集まっちゃうから。こう見えてもまあまあ高学歴よ？」

A：「やめろ学歴。学歴押し出すやつも学歴で食いつくやつもキモいから。」

B：「確かに学歴を最初に出してくるやつって他には何の魅力もない薄っぺらい人間ですよっていうアピール完了だからな。」

A：「どういう立場で喋ってんだ今。お前の方が酷いこと言ってたぞ。変な立ち回りするなって。」

B：「いやでも怖いじゃんTinderなりすまされたら。」

A：「嫌かもしれないけど別にTwitterとかよりは怖くないでしょうよ。」

B：「いいじゃんうるせえな、怖いって言っとけばスペック高くてモテる男みたいに見られるだろ！」

A：「印象のつけ方が気持ち悪すぎる。女性経験ないだろお前。」

B：「言うなよ皆さんの前で。Tinder1年やってるけど一回もマッチしたことねえのよ。」

A：「写真が悪いんじゃないの？」

B：「いやなるべくカッコよく見える写真にしてるよ。」

A：「どんな感じなの？」

B：「自然な笑顔でさ」

A：「いいじゃん明るい方が好印象よ。」

B：「服は上半身だけ写ってて、青地で左胸のとこにユニクロのロゴあるやつ。」

A：「錦織圭かお前。錦織がCMで着てるような服で誰がデート行きたいってなるんだよ。」

B：「いいじゃん、体動かすの好きな子とかは一緒にラウンドワン行きたいなとか思うだろ。」

A：「ラウンドワン一緒に行きたい人探してTinderやってる女なんかいねえわ。だいたいTinderで出会った女の子とラウンドワンで何すんだよ。」

B：「ゲーセンで太鼓の達人だよ。」

A：「スポーツでもねえのかよ。勘違いすんなよ。音ゲー上手くてカッコいいって思ってるの本人だけだから。」

B：「あー、もうムカついたわ。そんなに否定してくるなよガミガミさ、ガミガミ様かお前。」

A：「変なニックネームつけんな。こんなちょけてばっかいたら有名にもモテ男にもなれねえぞ。」

B：「分かった。もう決めたわ。俺は都内の風俗王になる！」

A：「都内の風俗王？突然何言いだすんだよ。」

B：「吉原のルフィってことですね。」

A：「最後まで最低だなもういいよ。どうもありがとうございました。」