漫才 ONE PIECE

A:「いやー、しかし世の中ONE PIECE一色ですよね。」

B:「そんなこともないだろ。他にもあるよアニメたくさん。」

A:「去年なんかどこ行ってもみんなONE PIECEの話ばっかりしてたじゃないですか。」

B:「まあそれはね?」

A:「やっぱ歌舞伎の影響って強いんですかね。」

B:「そこじゃねえだろ絶対。」

A:「え?」

B:「誰がスーパー歌舞伎Ⅱワンピース観てONE PIECEにハマるんだよ。」

A:「歌舞伎すごいでしょ。」

B:「去年はほら、映画にもなりましたから。」

A:「あー映画ね!」

B:「そうよ。」

A:「だからこのね、ONE PIECEブームに便乗したわけじゃないけども、今年入ってから初めてアニメを1から見始めたんですよ。」

B:「あー観たことなかったのね。いいじゃん。」

A:「でしょ?」

B:「どこまで観たの?」

A:「あのね、処刑されそうになってたエースが、やっと解放されてルフィと二人で逃げてる途中で止めてきた。」

B:「どこで止めてんだよ。そこまで?」

A:「そうなのよ。だからまだその先知らなくてさ。」

B:「え、本当にそこで止めててその先の展開知らないの?」

A:「うん。」

B:「そんなやついないと思うけどな。」

A:「いや知らないのよ。信じて?」

B:「ま、まあ信じるけどさ。」

A:「あマジ?」(相方を抱いて)「信じてくれて・・・ありがとう!」
  「でさ、」

B:「おい知ってんだろお前その先おい。」

A:「そこまでしか観てなくてもONE PIECEって名シーンばっかりじゃないですか。」

B:「そこから先も観てんだろお前。」

A:「だから僕がその名シーン再現しますんで見ててください。」

B:「なに?見ときゃいいのね。」

(ここからコントイン)
A:「海賊王ゴールドロジャーの言った一言が男を海へ駆り立てた!」

B:「かっこいいオープニングね。」

A:(ロジャーで)「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世のすべてをそこに置いてきた。」

B:「ここから始まったんですよね。」

A:(ロジャーで)「ありったけの夢を かき集め~♪…」

B:「いやロジャー歌い出さねえよ。ロジャー歌までやってないから。なあ。」

A:(ロジャーで)「ウィーアー!」

B:「ウィーアー!じゃなくて。始まんの?」

A:「ゼハハハハ!!」

B:「いきなり黒ひげだ。悪い海賊なんですよね。」

A:「人の夢は、終わらねえ!…パチッ、あ夢か。」

B:「夢すぐ終わった!いや夢ってそういうことじゃないから。」

A:「ししし!」

B:「やっと、主人公出てきたよ。」

A:「俺はモンキー・デー・ルフィ!」

B:「じじいじゃねえか。Dをデーと読むの。」

A:「サンジ!肉くれ肉!」

B:「コックのサンジがね、飯作ってくれるんですよ。」

A:「あ、でも、豚肉は食えねえからな~」

B:「イスラム教徒じゃねえよ。ルフィは。」

A:「宗教上の理由でな~」

B:「無宗教だろお前。」

A:「うめえよ。うめえよサンジさん!」

B:「あー、サンジが悪い海賊に飯食わせるいいシーンね。」

A:「ちょっとタッパーに入れて持ち帰ってもいいかい?」

B:「残してんじゃねえかよ。定食残して持ち帰るやつじゃないんだからさ。」

A:「味変のマヨネーズももらえるか?」

B:「味変すんな。そのまま食えよお前。」

A:「ふぇなふぁのふぃずはふぇんしのふぁじ…」

B:「ゾロ剣しゃぶりながら喋んねえよ。!3本のうち1本咥えてるけど。そんな赤ちゃんみたいにしゃぶりながら戦わねえからなおい。」

A:「ししし!」

B:「またルフィ?」

A:「俺はモンキー・D・パンチ!」

B:「ルパンの作者じゃねえよお前。モンキーパンチ先生Dの意志継いでねえだろ。」

A:「サンジ!草くれ草!」

B:「ヴィ―ガンでもねえよルフィは。」

A:「食肉は動物への冒涜だからな。」

B:「ルフィは何にも縛られない自由な海賊なんだから。」

A:「人はいつ死ぬと思う?」

B:「あー、チョッパーの師匠のね、名言ですよ。」

A:「心臓を銃で打ち抜かれ…ブフォッ!」

B:「言わせてやれよ。人に忘れられた時だ!っていいセリフあるんだから。」

A:(旗振りながら)「俺が万能薬になるんだ!」

B:「交通整理の旗の振り方してねえよチョッパーなあ。おい戻ってこいお前。」

A:「はい?」

B:「全然ONE PIECE出来てないから。」

A:「今でもやってみてわかったわ。」

B:「何を?」

A:「ONE PIECEの正体って、」

B:「うん。」

A:「ここまでの冒険で築いてきた、仲間との絆とか想い出、ってことじゃないかな?」

B:「それ尾田先生が最初に否定したやつだよいい加減にしろ。」

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