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砂漠はどこまで砂漠なのか

いま、共産党の議員が補償の対象を売り上げ5割ダウンにした理由は何かと問い詰めている。

たとえば…こんなことを考えてみたい。

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砂漠から

ひとつまみ砂を持ち帰ったとする。
もともとの砂漠はまだ砂漠のままである。

ショベルカーで砂を持ち帰ったとする。
もともとの砂漠はそれでも砂漠のままである。

トラック10台で砂を持ち帰ったとする。
もともとの砂漠はそれでも尚砂漠のままである。

ひとつまみの砂を残してそれ以外の砂を持ち帰ったとする。
もともとの砂漠は…それでも砂漠と言えるのか。


だとしたらその境界はどこなのか。
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5割の売上ダウンに対して補償をするという施策に対し、じゃあ4割じゃダメなのかというのはナンセンスな気がする。もちろんマイノリティへの補償があったほうが理想的ではあろう。だが、ある程度の線引きはどうしようもないではないか。

日本を共産主義国家にしないという選択は我々がしてきた。税率の低いアメリカ、文化への投資をすると明言したドイツ、教育が無償のスウェーデン…。そこは全てが完璧なのか。

どこにもないユートピアと比較したり、どこにもない理想と比較したりしても仕方ない。もう少し現実を見て、論理的に議論してほしい。粗探しをすることを目標にするのではなく、「前に進めること」を目標にしてほしい。

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